ツリーベル教育研究所  【すーさんの学校】

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93【すーさんの学校】「旅」を楽しむ

 誰にだってあると思いますが、突然、一つ一つの言葉ってどんな意味があるんだろうと・・・!
そして「旅」と「旅行」の違いが気になりました。
会話の中では、「旅にでる」とは言いますが「旅行に出る」とは言わないような気がします。
「旅行に行く」といいますが。
言葉の雰囲気から、「旅」は計画がなく、「旅行」は計画通りに行って、帰ってくるような感じがしました。

 『現代新国語辞典』(三省堂)によると
 「旅」・・・自分の家を離れて、一時、よその土地へ行くこと。
 「旅行」・・・旅に出ること。旅。
 と記されている。

 しかし、白幡洋三郎さん※(1949年大阪生まれ。国際日本文化研究センター教授)は、「旅」について、その背景に悲惨なことや苦労といった、いろんな精神的なものを背負っているときに、人は「旅」と言いますね。
つまり、苦行であると。
実際、昔の旅は困難を伴っていた。
旅に出たくない人がいるのは、もともと大変な行為だったという歴史がわれわれの五感の中に残っているからかもしれません。
今は、旅をするときの基本となる交通手段と宿といった環境はすごく整ってます。
そうして無用な苦労や危険をできるだけ取り除いてできあがったものが「旅行」なんですね。
っと言っています。『人はなぜ旅に出るのか』
http://www.1101.com/fujin-ido/161index.html

 「旅」は、つらいというイメージがある人がいるかもしれませんが、あえて、旅を選択することも必要だと思います。
「旅」という言葉を、毎日の生活に置き換えてみると、いろんなことに挑戦することが、「旅」なのかと思います。
「旅行」のように、計画を立て、計画通りに進み、帰ってくるのも楽しいとも思いますが・・・。

 しかし、あえて「旅」を楽しむことは、人生にとって大きな影響を与えることになるのではないのです。
いろんなことが起こることは、「旅」の醍醐味だと感じれば、「旅」を選択する意味は大きくなると思います。
 仕事や、勉強、子育て等で苦しいことがあったり、辛いことがあったりしたら、「人生旅の途中」と考えると、楽しくなるような気がします。
人生は、決まったレールの上を走ることはありません。
計画通りに行かないことも、計画通りだと思える心のゆとりを大切にしたいと思います。

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