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【レッスンレポート】2022.1月レッスンが終了しました。
Ciao a tutti!!(チャオ!! みなさん!!) La mangiatriceのIKUKOです。
先日は節分でしたね。「季節を分ける」、新しい季節「春」がスタートする、ということのようですが、まだまだ寒さが厳しく、冬の季節が滞留しています。
さて2022年1月レッスンのレポートです。
~カリフラワーのスフォルマートとキノコのブルスケッタ
これまでに何度もメニューに出てきているスフォルマートとブルスケッタ。
「形のないもの」という意味のスフォルマート。今回、形がなくなるのはカリフラワー!!冬が旬のカリフラワーをたっぷりと楽しみましょう。
ベシャメルソース、チーズと合わせオーブンへ。たっぷりと振りかけたパン粉のカリカリとした食感とフワフワとしたカリフラワーのクリームがお口に広がります。「とっても優しいお味!!」と大好評。イタリア料理、トマト・にんにく・オリーブオイルだけではないのですよ~(笑)。
一方、キノコのブルスケッタは、しっかりとにんにくとペペロンチーノを効かせてます。ポルチーニの香りに負けないよう全粒粉(北海道産)入り田舎パンを用意。油脂を含まず粉のみで焼き上げた田舎パンを軽くトーストしてキノコのソテーを合わせていただきます。毎回ながら「ワインが欲しいですね」との声も聞こえました。このキノコのソテーはパスタの具材にも合うのでアレンジして楽しめます。
~レンズマメとスペアリブの煮込み
1月レッスンのスタートは中旬を過ぎており、お正月気分からいつもの日常モードに入っていましたが、イタリアの元日に食べる習慣があるレンズマメをご紹介したくて、レンズマメのメニューを今回はピックアップしました。イタリアにもたくさんの豆の種類がありますが、このレンズマメは前日から一晩水に浸ける、といった下処理がいらず、火の通りも早いお手軽なお豆さんなのです。
乾燥したレンズマメを披露し、レッスンに突入しましたが、お豆は下処理が必須と思われていたみなさん一同に「事前に下処理したレンズマメがこちらに用意してあります、とテレビの料理番組のように出てくるかと思いました(笑)」と。事前準備が必要なく調理できるので食べたいと思ったらすぐ手掛けられる手軽さが嬉しいですね。
更に、この煮込み料理、ほんと味付けがシンプルなんです。ブロードを用意したり、たくさんのハーブやワインなど必要なし。なのに、ほんっと奥深~い滋味に富んだ風味にみなさん舌鼓を打たれていました。短い煮込み時間ながらお肉もほろりと柔らかい仕上りにも大満足。
階級制のあった時代のイタリア。王族や貴族に仕えていた使用人が食べるスペアリブは現代のように骨の周りにたっぷりとお肉がついているスペアリブとは違ったと思うのです。骨の周りにのこったわずかなお肉を、腹持ちする穀物や豆類と一緒に煮込み空腹を満たしていたのかと。こういった身分の低い人たちが食していた食べ物を”CUCINA POVERA(貧乏人の料理)”と言われていますが、実は滋味に富んだ風味高く心を豊かにしてくれる”CUCINA RICCA(豊かな食べ物)”なのではないのかな、と。
そんなイタリア料理の背景などもお伝えしました。
~ドルチェ はちみつのシフォンケーキ
ひと月前のクリスマスレッスンにお出ししたケーキは、大地の色を表したイチヂクのパウンドケーキでした。焼きっぱなしの無骨なケーキも大好きですが、白くてフワフワなケーキも食べた~~~い、という気持ちが私の中でムクムクと芽生えまして(笑)。
アニメ映画(目指すはディ○ニー)に出てくるようなファンタジーなケーキをご用意しました。しっとりシフォンケーキと流れる直前のホイップクリーム。シフォン=絹のような軽さの中にも自然のハチミツの香りを残したところがポイントです。
1月中旬からスタートしたレッスン、すでに「お正月」気分は抜けていましたが、イタリアの元日に食べる習慣がある「レンズ豆」をご紹介しました。なぜ元日にレンズ豆をたべるのか、という話から「CUCINA POVERA」と「CUCINA RICCA」の話まで。でも、ここがイタリア料理の原点でもあるのかな、と思います。
◆お料理画像はこちらから
https://home.tsuku2.jp/storeGallery.php?scd=0000096430
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