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第9回目「いばらの花の化粧水は 万能ローション」

こんにちは。

健・幸・美のヒントをお届けする
『(株)植物蒸留らぼ.DD』です。


さて 前回のメルマガでは
江戸時代の女性の間で
大ヒットした

花の露と呼ばれた 
いばらの花を蘭引きで
蒸留した芳香蒸留水を

一般女性が スキンケアに
用いていたというお話をしましたが
本日は、その続きをお届けします。


いばらの花?
と思った方も多いのではないでしょうか?


いばらの花とは、
野ばらの花のこと、つまりバラです。

初夏、香りのある白い五弁の小花を多数咲かせます。

同じバラ科でも、
華やかな薔薇と異なり、清楚で新鮮な野趣があり
当時の日本人の女性の
つつましさには ぴったりだったのかもしれませんね。

いばらの花を
蘭引きで蒸留した
花の露 という化粧水は、

江戸時代の女性を虜にしたといいます。

なぜなら この化粧水を
塗ると・・

お肌に 光沢が生まれ
香りもよく
肌のきめをととのえ
しわも 腫れ物(にきびやおでき)
までも治ってしまう

万能化粧水だったからだといわれています。


私が考案した
手作りローション(精油入り)を
使うようになってから

お肌の調子がよいと
愛用くださっている方たちが
多数いらっしゃるのですが

その基材を
精製水から芳香蒸留水にするだけで
しっとり具合が 全く違うと
おっしゃっています。

化粧水の大部分をしめる
お水を何を使うかは
手作りにおいても
使い心地を大きく左右するのです。

精油と芳香蒸留水は
コンビネーションで使っていく事で
これ以上ない
素敵な香りを醸し出すので
香りの面でもおすすめです。


江戸時代も
植物のエキスやパワーがつまった
芳香蒸留水を

日々のスキンケアに用いていたのかと思うと
なんだかうれしいですね。

そして江戸時代は
いばらの花が 蒸留されていたわけですが、
このいばらの花にも様々な効能があり
紹介されています。

いばらの花の効能は、
中国の本草学から伝わったものですが

その知識をもとに 
貝原益軒が、書した
大和本草(やまとほんぞう)と
いう書籍があります。

その書籍の中でも

《野ばらは蒸して露をとり切り傷の薬とする》


などと記載されており
薬として使用されていたことが
うかがえます。

これらの情報と、
 
一般庶民が
実際に使って体感した
肌質への効能から

花の露は、愛され
愛用されてきたのでしょう。

肌への効能に対して
実感があるから

手間がかかっても
自らいばらをつみとり
自宅で蒸留し、

手作りされていたのでしょうね。

これは世界でも同じです。

そして 美しくなる化粧水をつくりながら
香りに満たされ
幸せな気持ちになっていたのではと
想像できますね。

ATRPOTで キッチン蒸留し
手作りローション作りもおすすめします。

江戸時代のロマンを引き継いでいきたいものですね。

さて次回は 
江戸時代後期に
大ヒットした
化粧水について お届けします。
お楽しみに!

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