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第4回目 芳香蒸留水は、海外でどのように使われてきたのか? 

こんにちは。

健・幸・美のヒントをお届けする
『(株)植物蒸留らぼ.DD』です。


今日は、アビケンナ-により
確立された水蒸気蒸留法によって
得られたローズの芳香蒸留水が
当時どのように使われていたかを
ご紹介しますね。

歴史が苦手~~という方
少し頑張ってお読みいただけるとうれしいです。

13世紀頃から
世界各国に広まっていった芳香蒸留水ですが
世界的に蒸留水は 
あらゆる場面で活用されていました。


この頃は、冷却法という手法が用いられ
ヨーロッパにおいては
ギリシャやローマを筆頭に
各地で蒸留器の改良がおこなわれていたと
言われています。


ドイツのヒルデガルドが、
ラベンダーウォーターをつくったのは12世紀と言われていますが、
次第にイギリスや フランスなどにも広まります。

ローズの蒸留水は、当時様々に活用され、
今でも
その歴史的使用法は引き継がれています。

飲用・スキンケアとして
用いられるのは、もちろん


目薬や胃腸障害や肝臓疾患の治療薬として
飲用されたり

寺院を清めるために撒布されたり

手を洗い清めるのに利用されたり
と様々に活用されていましたよ。

当初は、錬金術師たちによって
産生されていた芳香蒸留水ですが、

15から16世紀ころになると
薬剤師たちへと使い手が変わっていきます。

薬剤師からみて
当時
芳香蒸留水は、

口の中のおできや口内炎や
胃腸薬
肝臓等の
治療薬としても
飲用されていたことがわかっています。


16世紀には、
ローズウォーターは、
ペストに対する薬として
スパイスや芳香物質とともに
組み合わされ使われていたのも
有名な話ですね。


17世紀に入ると、

ローズのみなず 
ネロリやラベンダーの蒸留も行われるようになります。


世界最古の香水として有名な
ハンガリーウォーターには、

ネロリやローズの芳香蒸留水が使用されていたことが
わかっています。

ハンガリーウォーターは、
当時

若返りのローションや香水として
使用されるのみならず

有効成分の入った治療薬として
愛用されていたことがわかっています。

ラベンダーの芳香蒸留水は、
日本においては、
ローズの芳香蒸留水と同様
スキンケアや肌トラブル時の手当てに
よく用いられていますね。

日焼けして 赤くなってしまったお肌には
とてもおすすめの蒸留水が、
ラベンダーウォーターです。

ラベンダーやネロリと同様
17世紀には、カモミールやハマメリスなどの
お花のの蒸留が行われ、

沢山のフローラルウォーターが
愛用されていたといわれています。



旧フランス薬局方では
精油ではなく
芳香蒸留水を得る目的で
水蒸気蒸留したとき
その蒸留水を
(ハイドロゾル)と呼んでいたそうですが、


植物蒸留らぼDDでご紹介もしている、
キッチン蒸留® ATRPOT。

精油を採取することが目的ではなく
いわゆる芳香蒸留水を得るために蒸留を行う
蒸留器です。


芳香蒸留水を
得る目的で

キッチンで行う
お鍋を使った蒸留法ですが、
そこで
得られる芳香蒸留水を

ATR(アートゥル)®ウォーター
と名付けています。

アートゥルというのは
ペルシャ語で 香り
という意味を持ちます。

かわいい響きだと思いませんか?
キッチン蒸留で得られる芳香蒸留水を
アートゥルウォーターとよぶこと・・
少しでも覚えてくだされば うれしいです。

さて 次回は、芳香蒸留水の全盛期について
ご紹介させていただきますね。

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