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第2回目「芳香蒸留水はお酒と同じ?」  【キッチン蒸留®︎アートゥルウォーターのある暮らし】

こんにちは。

健・幸・美のヒントをお届けする
『(株)植物蒸留らぼ.DD』 です。

昨日から 配信スタートしました『芳香蒸留水とはなにか?』
をお届けするメルマガ。
本日は3回目のお届けになります。

(過去のメルマガは、下記にて公開しています。
https://home.tsuku2.jp/storeDetail.php?scd=0000100953



さて 皆様に、芳香蒸留水について
お届けするシリーズですが、
本日は、芳香蒸留水を得るための
水蒸気蒸留法についてお届けしますね。

アロマセラピーというと、
小さなガラス瓶に入った精油を思い浮かべる方が
多いかと思いますが、


精油は、主に
水蒸気蒸留法という方法で抽出されます。

精油は、

水蒸気蒸留法以外にも

たとえば

冷浸法
有機溶剤抽出法
圧搾法
超臨界流体抽出法

などからも抽出することができます。


様々な精油の抽出法の中でも
芳香蒸留水は、
水蒸気蒸留法によってのみ
得られる産物です。


水蒸気蒸留法においては、

『水』

という言葉が 
入っていることからも
想像できますように

水を使います。

『水』は、
私たちの体の70%
をしめると言われる
大切なものです。

さて 
水蒸気蒸留法に
ついて
説明させていただきますね。



蒸留する植物の葉や花を
蒸留釜に詰め込みます。

蒸留釜は大きなドラム缶のようなものを
イメージしていただくといいと思います。

その蒸留器の下方には、
天然のお水が入れられていますが、

仕切りのようなもので
植物と水分は、
基本は、窯の中でわかれています。

シューマイを蒸すイメージ。

シューマイが、蒸留する素材(芳香植物)と
思ってくださいね。

シュウマイは、
水の中でゆでるのでなく
蒸気を当てていくことで
完成しますね。

それと同じです。

釜に入ったお水に
熱を加えることで、沸騰し
水蒸気を発生させます。

蒸留釜の中で
植物は、
あつい水蒸気にさらされます。

芳香植物は、
香り成分を含んだ
香りのカプセルを持っていますが
(油胞といいます)

この油胞という香りのカプセルが
蒸気の熱によって、
壊され
釜の中は、香気成分を含んだ
水蒸気で満たされます。


釜の中にいっぱいになった
香気成分を含んだ
水蒸気は、

今度は

冷却によって冷やされ、
水蒸気から 再度水分に戻ります。

液体 → 気体 → 液体

と水の形が温度により変化します。

しかしこの過程で、得られる香りのお水(芳香蒸留水)は

植物の芳香成分をたっぷり含んだ
香りのお水です。


その水分は、
植物の
油溶性成分を含んだ精油と
水溶性成分を含んだ芳香蒸留水で
2層になっています。

ほとんどの精油は、
水より軽い為
上に浮いています。

シナモンやクローブの精油などは
水分子より重いため
下に沈みます。

こうして
植物の香気成分を
たっぷり含んだ有機成分100%の
精油と

おもに植物の水溶性成分を
含んだ芳香蒸留水を得ることが出来ます。



簡単にまとめますと

水蒸気蒸留法とは、
窯の中に
水と芳香植物をいれ
熱を加えることで、
蒸気により

植物の持つ
香りのカプセルを破壊し、

香りを含む水蒸気となり

再度冷却装置を使って
冷却することで
香気成分を含んだ水分にもどす技術です。

小学校で

温度によって

水は
気体(水蒸気)と液体・そして個体(氷)に
変化することを学びますが、
熱によって

水を蒸気にし、また
冷やして水分に戻すという
ある意味

化学的な蒸留法ともいえます。

化学的というと
少し難しいと感じられる方も
いるかもしれませんが
大丈夫!

普段飲んでいる
お酒も、蒸留によって得られているものと
思えば、
なじみ深く感じるかもしれません。


芳香蒸留水は、 

お酒(ブランデーなど)と同様

水蒸気蒸留法によって
得られるものなのですね。

植物から芳香成分を抽出する
水蒸気蒸留法は、いったい
いつ頃から行われていたのでしょうか?

次回は、蒸留の歴史について
メールさせていただきます。

楽しみにされてくださいね。

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