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第7回目「江戸時代の女性を虜にしたものは?」 

こんにちは。

健・幸・美のヒントをお届けする
『(株)植物蒸留らぼ.DD』です。

今日は、春の陽気です。
新型コロナウィルスの影響で
世の中はかわってきておりますが
植物は少しも変わらず
自然の偉大さを感じます。

さて 前回は

江戸時代の流行は、ナチュラルメイク? しっかリメイク?
ということでお届けしましたが、
江戸時代は、
しっかりメイクより ナチュラルメイクが流行った
時代です。

ナチュラルメイクで重要のが
素肌の美しさ。

化粧で
化けて、装う(化粧)事を
しないわけですから
素肌の美しさが
重要になるわけですね。

そんな中


化粧の下地として使うと、
化粧のノリがよくなるといわれ
注目されたのが
芳香蒸留水だったのです。

芳香蒸留水は
江戸時代の女性のお肌にも
使われていたのです。


当時は

【花の露】とよばれ
愛用されていました。

なんだか 素敵なネーミング。

当時、世界各国では、
銅製のアランビックでの蒸留が
主流でしたが、

日本では

【蘭引き】という土器の
蒸留器で
蒸留していました。

※ちなみに 当協会で推奨している
キッチン蒸留を行う
ATRPOTも同じく
陶器製です。

ATRPOT詳細はこちら ⇒ https://ecsp.tsuku2.jp/viewDetail.php?itemCd=23102200720452

当時
いばらの花をつみとり
蘭引きにかけていたと
都風俗化粧伝 には
記載されてます。

この
都風俗化粧伝は、

江戸時代の女性が、
現代女性と同様に、「美」への関心が
高かったことを証明する、
興味深く貴重な美容本です。

スキンケアのみならず、
髪の結い方、帯の締め方、立ち居振る舞い
に至るまで
女性としては知っておくべき情報が満載。

イラストもあるので、
当時の女性たちの生活を想像でき
とてもおすすめの一冊です。

当時はベストセラーになったそうですから
美への興味は、いつの時代も同じということですね。




素肌も美しくありたい!

こうした意識の高まりから、
スキンケアとして化粧水を日常使い
するようになった江戸時代の女性たち。

ここで 驚くべきことは・・

一般女性の多くが、
各家庭で化粧水を手作りしていたという事実!

これは 都風俗化粧伝にも
記載されています。

花の露(つゆ)の作り方として
紹介されているのですが

《いばらのはな、この花をつみとり

蘭引きにかくる。
かくのごとき器也≫

と図入りで紹介されています。

蘭引きは、日本では
古くから、お酒や香料などを
蒸留するためにつかわれていた蒸留器なのですが、
語源は、ポルトガル語のアランビックからきています。
江戸時代に伝わったとされています。

この蘭引きも
水蒸気蒸留を行うべく
システム構造を持っています。

こちらは三段構造になっていますが


三段になった器の一番下の段にお水、
二段目にいばらの花、
最上段に水を入れて火にかけ、
蒸された花の成分を含んだ蒸気が上段の水で冷やされ、
化粧水として落ちてくるというもの。


蘭引がない場合は、
身近なやかんでの代用法まで紹介されています。

そして、このローズウォーター
当時は驚く使い方を
されていた方がいらっしゃいます。

次回は、その驚くべき使い方について
お届けします。


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