2024年6月の市議会レポート
市議会議員としての3回目の定例会となり、準備の段取りにも慣れてきました!
議会の合間の2ヶ月間を利用して、次の一般質問等のテーマを決めて、市役所の所管部署への聞き取りや、市民の皆さんの声を集めるために色々な方にお会いします。また、情報収集のために、専門的に仕事をされている市外の方にお話を伺うこともあります。
特に今回はテーマとして取り上げた農業について、これまでのご縁を頼りに多くの方のお話を伺うことができました。
この場を借りて、ご協力いただいた皆さまに御礼申し上げます。
3月に比べると議案の数は少なかったものの、フリースクールの利用者への補助、高齢者へのインフルエンザ・コロナワクチン予防接種無償化に関する補正予算案など、注目の議題がありました。
それぞれの議題について、詳しく振り返りたいと思います。
海老名市議会の議案や賛否の結果などは、ホームページで公開されています。
傍聴や中継に関する案内も載っていますので、こちらもぜひご覧ください。
海老名市議会ホームページ https://ebina.gijiroku.com/index.asp
議会の合間の2ヶ月間を利用して、次の一般質問等のテーマを決めて、市役所の所管部署への聞き取りや、市民の皆さんの声を集めるために色々な方にお会いします。また、情報収集のために、専門的に仕事をされている市外の方にお話を伺うこともあります。
特に今回はテーマとして取り上げた農業について、これまでのご縁を頼りに多くの方のお話を伺うことができました。
この場を借りて、ご協力いただいた皆さまに御礼申し上げます。
3月に比べると議案の数は少なかったものの、フリースクールの利用者への補助、高齢者へのインフルエンザ・コロナワクチン予防接種無償化に関する補正予算案など、注目の議題がありました。
それぞれの議題について、詳しく振り返りたいと思います。
海老名市議会の議案や賛否の結果などは、ホームページで公開されています。
傍聴や中継に関する案内も載っていますので、こちらもぜひご覧ください。
海老名市議会ホームページ https://ebina.gijiroku.com/index.asp
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Index
○文教社会常任委員会
質疑・討論を行った議案
・令和6年度海老名市一般会計補正予算(第2号) 議案第40号
・高齢者の新型コロナ・インフルエンザ予防接種の無償化による医療の充実について
・フリースクールの授業料の補助について
・フリースクールの授業料の補助について
○一般質問
・持続可能な農業の取り組みについて
・小中学校における児童生徒の教室以外の居場所について
・市民参加型の市政について
・市民参加型の市政について
○議会最終日の反対討論
・令和6年度海老名市一般会計補正予算(第2号) 議案第40号
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○質疑・討論を行った議案
・令和6年度海老名市一般会計補正予算(第2号) 議案第40号
(1)高齢者の新型コロナ・インフルエンザ予防接種の無償化による医療の充実について
今回の補正予算では、高齢者の新型コロナ・インフルエンザ予防接種の無償化に関する予算が組まれていました。
特に新型コロナのワクチンについては、他のワクチンと比べても副反応、後遺症、死亡例が多く報告されており、接種には慎重な判断が求められますが、そんな中で神奈川県で唯一、接種の無償化を行うことになります。
この議案が出てすぐに、私の周囲の方からも懸念する声が聞こえてきました。
そこで、以下のような質問をしました。
・接種費用を無償にする自治体について、神奈川県では海老名市だけとのことであるが、他県や都内などで無償にしているところがあるかどうか、現状把握している情報があればお聞きしたい。
(1)高齢者の新型コロナ・インフルエンザ予防接種の無償化による医療の充実について
今回の補正予算では、高齢者の新型コロナ・インフルエンザ予防接種の無償化に関する予算が組まれていました。
特に新型コロナのワクチンについては、他のワクチンと比べても副反応、後遺症、死亡例が多く報告されており、接種には慎重な判断が求められますが、そんな中で神奈川県で唯一、接種の無償化を行うことになります。
この議案が出てすぐに、私の周囲の方からも懸念する声が聞こえてきました。
そこで、以下のような質問をしました。
・接種費用を無償にする自治体について、神奈川県では海老名市だけとのことであるが、他県や都内などで無償にしているところがあるかどうか、現状把握している情報があればお聞きしたい。
・報道があった後、すぐに私の周りでも反応があり、様々なデメリットが明るみになる中で、ワクチンを推奨するのはどうなのか、という批判的なものであったが、今回の接種費用無償について、市に問い合わせはどの程度きているか。市内・市外の人数の割合もわかればそちらも合わせてお聞きしたい。
・報道されているように、新型コロナワクチンは、他のワクチンと比べても副反応、後遺症、死亡例について多く報告されている。単純比較はできないが、インフルエンザワクチンとの比較で出せる数字があればお願いしたい。
・海老名市は元々新型コロナワクチン接種について積極的な態度をとってきたと思うが、ワクチン後遺症の患者が多く救済制度も追いついていない、このような状況では、ワクチン接種についてより慎重な判断が必要だと思う。自己負担額を設定する際に、無償にすることによって海老名市が高齢者のワクチン接種を推奨していると思われることについての懸念は話し合われたかどうか。
・接種券に同封するワクチンの説明書について、今までよりもより詳細かつ高齢者の方も分かりやすい表示の仕方が必要だと思う。後遺症の具体例や死亡例の数、また救済制度の方法や現状についてもしっかりと表示をして、ワクチン摂取に関する事実をオープンに周知する必要があると考えるが、そのような対応については如何か。
中でも健康被害については、新型コロナワクチンによる認定数が、すでに昭和53年以降の他のワクチンによる健康被害の累計数を超えている事実からも、強く懸念されることと思います。
以上の質問に対して、市の回答は以下のようなものでした。
市としても定期接種の補助をどのようにするか検討し、やはり夏場、冬場には新型コロナウイルスの感染者が多い状況が続いており、その中でワクチンを接種したことによって感染を防げた、または重症化を抑えられたという方が63.8%いるということから、今後も接種する方が受けやすいような環境を作っていくこととした。また副反応や健康被害があることも事実であるが、打ったことで重症化が防がれているということもあるので、打つ方ご自身が、どうするのが良いか、しっかり選択して欲しい。
しかしながら、それには市がしっかりとした正しい情報を市民へ提供することが必要であると思います。私も勘違いしており、答弁の中でも訂正されていましたが、今後は接種券を配るのではなく、定期接種の時期になったらホームページや広報等でお知らせをし、ご自身で医療機関へ行って打っていただくことになります。
ホームページや広報で十分な情報を載せることができるのかどうか、懸念がありますが、この点については、市としては紙面は限りがあるので難しいが、研究して、周知できるよう努めていくという回答にとどまりました。
今後、市民に提供される定期接種に関するお知らせをチェックし、内容に不足があれば市に働きかけるといった継続的な行動が必要であると感じました。
(2)フリースクールの授業料の補助について
フリースクールへ子どもを通わせる家庭に対しての補助は、議員を目指す前から必要であると感じていたので、今回このような補助が始まることを喜ばしく思っています。
県内では鎌倉市についで2例目となり、金額は利用料の半額(上限1万5,000円)となっています。
こちらの内容について、以下の質疑を行いました。
・海老名市在住で、他市のフリースクールを利用している方もこちらの補助は利用できるか。
中でも健康被害については、新型コロナワクチンによる認定数が、すでに昭和53年以降の他のワクチンによる健康被害の累計数を超えている事実からも、強く懸念されることと思います。
以上の質問に対して、市の回答は以下のようなものでした。
市としても定期接種の補助をどのようにするか検討し、やはり夏場、冬場には新型コロナウイルスの感染者が多い状況が続いており、その中でワクチンを接種したことによって感染を防げた、または重症化を抑えられたという方が63.8%いるということから、今後も接種する方が受けやすいような環境を作っていくこととした。また副反応や健康被害があることも事実であるが、打ったことで重症化が防がれているということもあるので、打つ方ご自身が、どうするのが良いか、しっかり選択して欲しい。
しかしながら、それには市がしっかりとした正しい情報を市民へ提供することが必要であると思います。私も勘違いしており、答弁の中でも訂正されていましたが、今後は接種券を配るのではなく、定期接種の時期になったらホームページや広報等でお知らせをし、ご自身で医療機関へ行って打っていただくことになります。
ホームページや広報で十分な情報を載せることができるのかどうか、懸念がありますが、この点については、市としては紙面は限りがあるので難しいが、研究して、周知できるよう努めていくという回答にとどまりました。
今後、市民に提供される定期接種に関するお知らせをチェックし、内容に不足があれば市に働きかけるといった継続的な行動が必要であると感じました。
(2)フリースクールの授業料の補助について
フリースクールへ子どもを通わせる家庭に対しての補助は、議員を目指す前から必要であると感じていたので、今回このような補助が始まることを喜ばしく思っています。
県内では鎌倉市についで2例目となり、金額は利用料の半額(上限1万5,000円)となっています。
こちらの内容について、以下の質疑を行いました。
・海老名市在住で、他市のフリースクールを利用している方もこちらの補助は利用できるか。
・兄弟など複数人が対象者の場合も、一人の場合と同じように利用できるか。
・フリースクールというものの定義が曖昧なので、どこまでを対象施設にするかなど難しい部分もあると思うが、そのあたりの判断はどうなるのか。
市の担当者からは、海老名市在住であれば他市のフリースクールでも助成の対象となること、兄弟が通っていても、一人と条件は同じであることの答弁が得られました。
また、フリースクールの定義については、学習支援、生活習慣の改善指導、教育相談、体験活動を行っている民間の施設とされており、今回の補助については授業料を対象とすることから、学校の課業時間に活動を行っていることが条件になるという、ある程度明確な基準を設けているようでした。
フリースクールについては、3月の議会でも取り上げたように、運営する事業者への助成も必要だと感じていますが、まずはできるところとして利用者への補助が始まったことは、教育の機会確保に向けて一歩前進したという思いです。
多くの方がご存知の通り、海老名では神奈川県と連携し、フルインクルーシブ教育へ向けた取り組みが始まっています。しかし、実現には長い時間がかかることから、今支援を必要としている子どもたちや家庭へ向けて、できることを更に積極的に取り組んでいって欲しいと思います。
市の担当者からは、海老名市在住であれば他市のフリースクールでも助成の対象となること、兄弟が通っていても、一人と条件は同じであることの答弁が得られました。
また、フリースクールの定義については、学習支援、生活習慣の改善指導、教育相談、体験活動を行っている民間の施設とされており、今回の補助については授業料を対象とすることから、学校の課業時間に活動を行っていることが条件になるという、ある程度明確な基準を設けているようでした。
フリースクールについては、3月の議会でも取り上げたように、運営する事業者への助成も必要だと感じていますが、まずはできるところとして利用者への補助が始まったことは、教育の機会確保に向けて一歩前進したという思いです。
多くの方がご存知の通り、海老名では神奈川県と連携し、フルインクルーシブ教育へ向けた取り組みが始まっています。しかし、実現には長い時間がかかることから、今支援を必要としている子どもたちや家庭へ向けて、できることを更に積極的に取り組んでいって欲しいと思います。
画像引用:海老名市議会ホームページより
https://ebina.gijiroku.com/g07_Video_Search.asp?kaigi=96&Sflg=1
https://ebina.gijiroku.com/g07_Video_Search.asp?kaigi=96&Sflg=1
○一般質問
一般質問では、以下の3点について行いました。
海老名では駅前を少し離れると、市街地と隣接して田んぼや畑などの農地が広がっており、海老名の特徴的な景観を形作るとともに、多くの市民がこの景観に愛着を抱いていることと思います。また、豊かな農地があり、市内で採れた新鮮な農作物を食べられることも、大きな魅力であると考えます。
市内で作った農作物を市内で安定的に消費する仕組みを作ることが、市内の農業を市民全体で支えることに繋がると思います。特に給食に使う地場産野菜を増やしていくことは、安定的な需要の確保のみならず、食の安全の面から、および子どもの食育の面からも良い効果が期待できます。地産地消について、現在、市が行っている取り組み、そして今後の目標やビジョンについて、どのようなものがあるか。
○2点目 課題と今後の展望について
スペシャルサポートルームについては、今年度(2024年度)の4月から運用が始まったばかりですが、すでに市内全体の小学校で80名(1校あたり5、6名)の児童が利用しているとのことでした。
普通教室や 旧パソコン教室、教科準備室だった場所などを利用して運営しています。
一方で、中学校の心の教室は、相談室や普通教室を専用の部屋として運用しており、市内全体で約50名( 1校あたり7、8名)の利用状況でした。
また課題については、利用する子どもが増えたときのスペース、校内の配置の問題、個々の子どもに合わせた支援計画の策定と学校内、および他の学校との共有が挙げられました。
利用する子どもたちの日々の生活のサポート、学習の支援として、しっかりと取り組まれている印象でした。
今後は更に、他市でも取り組まれているような支援員の方への研修、ボランティアの待遇改善にも取り組んでいっていただきたいと思います。
特に小学校低学年や中学校1年生においては、担任の教員のみではなく複数のスタッフが配置されて先生の負担の軽減に繋げていくことが重要です。
○2点目 海老名市住みよいまちづくり条例について
・持続可能な農業の取り組みについて
・小中学校における児童生徒の教室以外の居場所について
・市民参加型の市政について
それぞれの質問と答弁の概要を以下に記載します。
1 持続可能な農業の取り組みについて
海老名では駅前を少し離れると、市街地と隣接して田んぼや畑などの農地が広がっており、海老名の特徴的な景観を形作るとともに、多くの市民がこの景観に愛着を抱いていることと思います。また、豊かな農地があり、市内で採れた新鮮な農作物を食べられることも、大きな魅力であると考えます。
その一方で、日本全体の食の在り方の課題として、食品添加物・農薬・ゲノム編集など、国の基準を満たしていると言われていても、長期摂取した時の危険性が指摘されているものもあり、本当に安全なのか疑問を持つ方、特に小さなお子さんや育ち盛りのお子さんをお持ちの方からの不安の声を聞いています。また農地の減少、農家さんの経営、後継者不足なども全国共通の課題であると言えます。
海老名の農業の持続発展が、海老名の食を支え、市民の食に関する安全と充実、健康を実現することにつながると思いますので、そのためには、私たち市民の関心を高めることも大切だと考えます。
そこで、持続可能な農業の取り組みとして以下4点を伺いました。
○1点目 担い手不足解消への取り組みについて
○1点目 担い手不足解消への取り組みについて
農業就業者の高齢化は全国的な課題となっていますが、海老名も例外ではありません。
将来にわたる農業人口の維持のために、現在市が行っている取り組み、そして今後の目標やビジョンについて、どのように考えているか。
○2点目 地産地消の取り組みについて
市内で作った農作物を市内で安定的に消費する仕組みを作ることが、市内の農業を市民全体で支えることに繋がると思います。特に給食に使う地場産野菜を増やしていくことは、安定的な需要の確保のみならず、食の安全の面から、および子どもの食育の面からも良い効果が期待できます。地産地消について、現在、市が行っている取り組み、そして今後の目標やビジョンについて、どのようなものがあるか。
○3点目 農業者と市民の交流について
私たち市民の生活を支えている農業の持続発展のためには、多くの市民がもっと農業を身近に感じることが大切であり、そのためには市民と農業者が交流できるような環境があることが必要であると考えます。本市の具体的な取り組みや成果、課題について伺いたい。
○4点目 農薬や化学肥料の高騰への対策について
現在、農薬や化学肥料はほとんどを輸入に頼っており、価格の高騰によって、農家が減収になっていることが問題となっています。そのための対策として、農薬や化学肥料にをなるべく使わない農法について市が積極的に情報提供したり、市内外の事業者と協力して学べる機会を作るなどの取り組みが有効だと思いますが、そのことについてどのような見解を持っているか。
私たち市民の生活を支えている農業の持続発展のためには、多くの市民がもっと農業を身近に感じることが大切であり、そのためには市民と農業者が交流できるような環境があることが必要であると考えます。本市の具体的な取り組みや成果、課題について伺いたい。
○4点目 農薬や化学肥料の高騰への対策について
現在、農薬や化学肥料はほとんどを輸入に頼っており、価格の高騰によって、農家が減収になっていることが問題となっています。そのための対策として、農薬や化学肥料にをなるべく使わない農法について市が積極的に情報提供したり、市内外の事業者と協力して学べる機会を作るなどの取り組みが有効だと思いますが、そのことについてどのような見解を持っているか。
市としても、高齢化や担い手不足、地産地消への課題があることは認識しており、農業支援センターとともにPRに努めることで、設立後は20代、30代など若い方を含む新規就農者が少しずつ増えているとのことでした。
地産地消、特に給食への地場産野菜の利用については、農作物の生産時期に合わせた効率的な発注、調理器具で扱えるような大きさの揃った野菜、納品場所への配送などの課題があるものの、決して消極的ということはなく、できるところから取り組まれているようでした。
しかしながら、配送については個々の生産者の方がそれぞれ行うのではなく、例えば市で決まった配送業者に委託するなどの方法も考えられるので、更に工夫していっていただきたいと思います。
農業者と市民との交流については、生産者団体による直売 イベント、青空市、また出店者会などによる収穫体験の実施、市民農園などに取り組まれているとの回答でした。
低農薬、低化学肥料など環境負荷の低い農法への取り組み支援については、主に補助金による支援にとどまっていました。これについては、市民の関心も高いことから、アンケートを実施する際にこれらの農法に関する消費者のニーズが把握できるような項目をいれるなど、取り組んでいっていただきたいと思います。
市としても、高齢化や担い手不足、地産地消への課題があることは認識しており、農業支援センターとともにPRに努めることで、設立後は20代、30代など若い方を含む新規就農者が少しずつ増えているとのことでした。
地産地消、特に給食への地場産野菜の利用については、農作物の生産時期に合わせた効率的な発注、調理器具で扱えるような大きさの揃った野菜、納品場所への配送などの課題があるものの、決して消極的ということはなく、できるところから取り組まれているようでした。
しかしながら、配送については個々の生産者の方がそれぞれ行うのではなく、例えば市で決まった配送業者に委託するなどの方法も考えられるので、更に工夫していっていただきたいと思います。
農業者と市民との交流については、生産者団体による直売 イベント、青空市、また出店者会などによる収穫体験の実施、市民農園などに取り組まれているとの回答でした。
低農薬、低化学肥料など環境負荷の低い農法への取り組み支援については、主に補助金による支援にとどまっていました。これについては、市民の関心も高いことから、アンケートを実施する際にこれらの農法に関する消費者のニーズが把握できるような項目をいれるなど、取り組んでいっていただきたいと思います。
2 小中学校における児童生徒の教室以外の居場所について
3月議会では、学校以外の居場所としてフリースクールについて取り上げましたが、今回は海老名市の全中学校にある「心の教室」と呼ばれる別室教室と、今年度から全小学校に配置された「スペシャルサポートルーム」について伺いました。
何らかの理由で教室で授業を受けることが難しい児童生徒が、自分のペースで気軽に利用できるような場所があると、不登校になる前に課題解決がはかれることもあると思いますし、ちょっとしたストレスを発散できたり、ほっとできるなど、学校生活を無理なく継続するために非常に良い効果を発揮すると思います。
何らかの理由で教室で授業を受けることが難しい児童生徒が、自分のペースで気軽に利用できるような場所があると、不登校になる前に課題解決がはかれることもあると思いますし、ちょっとしたストレスを発散できたり、ほっとできるなど、学校生活を無理なく継続するために非常に良い効果を発揮すると思います。
そこでスペシャルサポートルームと心の教室の現状や課題について伺いました。
○1点目 スペシャルサポートルーム、心の教室の現在の運営状況について
スペシャルサポートルームについてはまだ約2ヶ月しか経っていないが、空き教室と支援員の確保の現状や、生徒の利用状況などの進捗状況を伺いたい。また、中学校の別室教室である「心の教室」についても、現在の運営の状況について伺いたい。
スペシャルサポートルームについてはまだ約2ヶ月しか経っていないが、空き教室と支援員の確保の現状や、生徒の利用状況などの進捗状況を伺いたい。また、中学校の別室教室である「心の教室」についても、現在の運営の状況について伺いたい。
○2点目 課題と今後の展望について
現状における課題やその解決に向けた今後の展望について伺いたい。
スペシャルサポートルームについては、今年度(2024年度)の4月から運用が始まったばかりですが、すでに市内全体の小学校で80名(1校あたり5、6名)の児童が利用しているとのことでした。
普通教室や 旧パソコン教室、教科準備室だった場所などを利用して運営しています。
一方で、中学校の心の教室は、相談室や普通教室を専用の部屋として運用しており、市内全体で約50名( 1校あたり7、8名)の利用状況でした。
また課題については、利用する子どもが増えたときのスペース、校内の配置の問題、個々の子どもに合わせた支援計画の策定と学校内、および他の学校との共有が挙げられました。
利用する子どもたちの日々の生活のサポート、学習の支援として、しっかりと取り組まれている印象でした。
今後は更に、他市でも取り組まれているような支援員の方への研修、ボランティアの待遇改善にも取り組んでいっていただきたいと思います。
特に小学校低学年や中学校1年生においては、担任の教員のみではなく複数のスタッフが配置されて先生の負担の軽減に繋げていくことが重要です。
3 市民参加型の市政について
海老名市をよりよいまちにしていくために、市長および行政は、常に市民の声を聞いて丁寧な対話を通じた市政運営をしていくことが必要だと考えます。また、市民の側も主体的に地域の課題について考え行動する姿勢がとても大切です。「海老名市市民参加条例」においては、市民の参加する権利が保証されており、市民と行政が相互に補完し合うことを目指すとされています。
3 市民参加型の市政について
海老名市をよりよいまちにしていくために、市長および行政は、常に市民の声を聞いて丁寧な対話を通じた市政運営をしていくことが必要だと考えます。また、市民の側も主体的に地域の課題について考え行動する姿勢がとても大切です。「海老名市市民参加条例」においては、市民の参加する権利が保証されており、市民と行政が相互に補完し合うことを目指すとされています。
条例を元にさまざまな取り組みをしていると思いますが、私の周りの子育て中の方などからは、「市民の声が届いていないのではないか」「市が何を考えているのよくかわからない」「市の計画などをもっと分かりやすくしてほしい」などの声を聞くことがあります。市民協働のまちづくりをさらに進めていくために、また、もっと市民の生活と市政の距離が近づき、生活の中で感じたことが市政に結び付くような取り組みを推進していくために、以下3点について伺いました。
○1点目 市政への市民参加の方法について
「海老名市市民参加条例」にいくつか市民の声を聞く方法が示されていますが、市民の声を広く集めて政策に反映していくために行っている、海老名市の主な取り組みについて。
○2点目 海老名市住みよいまちづくり条例について
本条例の中で示されている、「市民協働のまちづくり制度」について、目的や実際に運用された例などについて。
○3点目 各種計画の策定や中間見直しにおける市民参加について
各種計画を策定する時には、広く市民の声を聞く取り組みが必要だと考えますが、現在の取り組みと認識している課題について。
市民参加の方法については、主なものがパブリックコメント、審議会等の委員の公募になるとの回答でした。これらは広報えびなの中に掲載されていますが、慣れていないと見つけられなかったり、たくさんの資料に目を通さないといけなかったりと、特に市民の関心の高い案件を除いては、なかなか回答が集まらない状況にあります。
市としても、ホームページや広報を使った周知など思いつくものは既に実施しているとのことですが、工夫の必要は感じているとのことで、先進事例を研究していきたいという前向きな答弁をいただきました。
市民参加の方法については、主なものがパブリックコメント、審議会等の委員の公募になるとの回答でした。これらは広報えびなの中に掲載されていますが、慣れていないと見つけられなかったり、たくさんの資料に目を通さないといけなかったりと、特に市民の関心の高い案件を除いては、なかなか回答が集まらない状況にあります。
市としても、ホームページや広報を使った周知など思いつくものは既に実施しているとのことですが、工夫の必要は感じているとのことで、先進事例を研究していきたいという前向きな答弁をいただきました。
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○議会最終日の反対討論
議会最終日の議決の場で、令和6年度海老名市一般会計補正予算(第二号)について反対討論を行いました。
以下、討論の原稿全文を掲載します。
(反対討論)
涼風の会のありいあいこです。
涼風の会のありいあいこです。
議案第40号 令和6年度海老名市一般会計補正予算(第二号)について、
反対の立場で討論いたします。
まず始めに、今回の補正予算の内、高齢者へのインフルエンザ・コロナワクチン予防接種無償化以外の内容については賛成であることを申し上げます。特に、フリースクールの授業料への補助については、不登校児童生徒を持つ家庭の負担軽減になることは間違いがなく、公立学校に行くことが難しい状況で他の選択肢を選びたくても金銭的に難しかった家庭などが選択肢を増やすことができるなど、本市の不登校支援において希望の持てる施策だと思います。また、全国的にフリースクールへの理解や公的な補助がなかなか進まない中、海老名市が神奈川県で二番目にこのような補助を始めること、利用者の状況を調査した上で上限額を¥15000に設定したことなどは、周辺自治体への波及効果も期待でき、大変意義のあることであると思います。今後も、すべての児童生徒の学びと育ちを保証していくために、尽力してくださることを期待いたします。
ではここから、今回の補正予算に反対する理由として、高齢者への新型コロナ・インフルエンザ予防接種の無償化についての意見を述べたいと思います。
文教社会常任委員会においても、また一般質問の場でもさまざまな議論がありました。
市の考えとしては、予防接種法に基づき適切に対応していること、コロナに感染した場合にかかる治療費が高額であることから高齢者の金銭的な負担を考慮したこと、定期接種1年目であることから今年度は無償で実施する判断をしたこと、ワクチン接種希望者が接種しやすい環境を整えるものであり、市として推奨している訳ではないことなどが分かりました。
しかしながら、新型コロナワクチン接種による健康被害が拡大している現状があり、市民のワクチン接種への認識は、ワクチン接種が始まったころとは大きく変わってきています。万が一健康被害にあった場合に利用できる予防接種健康被害救済制度も、申請数が増えすぎて追いついていないような状況です。そのような中で、今回、高齢者への定期接種費用を無償にするというのは、海老名市がワクチンの健康被害についてどのように考えているのかという姿勢に疑問が拭えません。
近隣他市は接種費用を平均額¥2000〜¥3000に設定しています。
市の補助がないと自己負担額は¥7000になるため、高齢者の金銭的な負担に考慮しての金額設定だと思います。
もちろん、打つか打たないかの判断は個人の判断にかかっていますが、無償であることで海老名市が推奨していると思って打つ判断をしてしまう方や、無償なら打っておこうと思ってしまう方などが一定数出てくる可能性は拭えません。接種費用については他市の状況も踏まえて、無償ではなく一定の自己負担額を設けた方が、ワクチンに対して正しい判断を促せるのではないかと考えます。
以上、反対の立場での討論といたします。