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介護と子育ての共通点
おはようございます。HEJのたまちゃんです。
今はほぼ、実家の川崎の方にいることが多いです。親父が全般機能低下してきている感じ。
歩くことも
食べることも
排泄することも
しゃべることも
いろんなことがやりづらくなっています。
それで、生活を共にして手伝えることはやっているのですが。気付いたのはこれって赤ちゃん育てている間にやっていたことに似ているなと笑。
僕、6人の子育てしているので、結構やったんですよ。オムツ変えたり、お風呂入れたり、寝かしつけたりね。
それ、今やっています笑。
おむつ変えるのも赤ちゃんと違って、大人の場合は大変。重い。あとは相手に尊厳もあるしね。まあ違う気を遣いますよね。
でもこれもやってみなければわからなかったからね。いい経験だと思っている。
昨日もやったのですが、親父がお風呂に入るのも手伝ってみました。楽しい笑。
なんでかって親父にやってあげられることなんて今までほとんどなかったんですよね。昭和世代の男性ってなんでも「いい!」と断るでしょ。
でも今は親父もそんなこと言ってられない。洗い場に座ってもらって、頭から重曹かけて、ゴシゴシ洗ってあげて、シャワーで流したり。
あとは、髭剃りも電動シェーバーで重曹塗ってもらった顔に髭剃りしてあげます。
股間も重曹でよく洗ってもらって、シャワーで流してあげる。
そして出る時は、バスタオルで湯冷めしないように包んであげて笑。
出るよー、と母親に声かけて着替えを用意してもらう。
これって、赤ちゃん育てている時にやってたなと。
風呂上がりの親父の顔に、この前作った手作りローション塗ってあげてね笑。気持ちよさそうだし、なんだか肌がキレイになっている。
親父の顔を触ってローション塗ってあげるなんて、元気な頃はできませんからね。これもとてもいい機会。
今回、師匠の岡崎さんに介護になりそうだから川崎に重曹を送ってほしいとお願いしたんですよね。そうしたら、
「君も親孝行させてもらえる機会をもらえたんだね。よかったね。」
そう言われたんです。その意味が今はよくわかります。
親孝行させてもらっている。恩返しさせてもらっている。そう思わせてもらえるのはとても幸せなことです。
この間、親父と二人きりになった時。親父がもうそろそろ天国に行きそうだと言っていました。
最近読んだ本の影響もあり、その時に僕は
「ジジが天国に行ってからじゃ困るから今お礼を言っておくね。産んでくれてありがとうね。」
そう言いました。正確には産んでくれたのは母親だけど笑。
そうしたら、親父が
「俺もありがとうなんて言ったことなかったな」
そうボソっと言ってたんです。
その夜、その話を母親にしました。そうしたら、「だからかぁ」と言ったんです。
おむつ変えた時に「ありがとう」と言ったみたいです。
その後も、寝る前に「おやすみ」って挨拶すると、「ありがとう」と返ってきたこともあります。
こういうやりとりが生きている間にできてよかった。
僕、30歳くらいの時に、大学時代の親友をガンでなくしています。
その時に後悔したことがありました。
それは、生きている間にお礼を言えなかったこと。余命宣告されている友人に、弱っていく友人に、お礼を言えなかった。死んでしまうことを認めるような気がして。
けれど、あとから考えたらお礼なんて何度言ってもいいことですよね。思ったことは口にしたほうがいい。
身内には一番言いづらい、なんか照れくさい気持ちがあったけど。
でも、言ってみてとてもよかったです。そしてもっと素直になれました、自分に。
僕にとって親父はいろんな面で尊敬していることがたくさんあります。それも伝えました。
「結婚して、子育てをして、ジジが言っていたことがわかったよ」
そう伝えました。伝わったかどうかわからないけど。
まだ親孝行できる期間が残っていると思います。子育てと同じようにきっといい思い出になるはず。楽しもうと思います♪
玉川広志