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適応障害 7回(3ヶ月半)のカウンセリングで卒業された事例 30歳代男性
今回はカウンセリング事例報告です。
※クライアントご自身からは快諾いただいております。
※全ての人が同じような結果が出ることを保証をするわけではありません。効果には個人差があります。
【症例の概要】
男性 30歳代後半
疾患:適応障害
通院歴:3年ほど前から心療内科通院⇒上がったり下がったりのくり返し、いい方に進まない
セラピー回数:7回(約3ヶ月間半)
奥様からカウンセリング事前にいただきましたメールの一部より
「(メールの)一昨日、不安スイッチが入って自分の感情を抑えられず、家を飛び出し、気がついたら○○(居住地名)から○○(居住地の隣の県名)インターまで車で走らせていたようだが、その間の記憶がないとのこと。このままでは自分だけでなく周りにも危害を加えてしまいそうなので不安とのこと。」
① [初回]
主訴:(SAT療法のことは)妻から聞いた。自分の考え方、物事のとらえ方、全部マイナスにいっちゃう。それを変えたい。前向きになりたい。
特別支援学校の教師をしていて役割が先行してしまう。自分の作り上げたものに、いかに徹しられるか、理想像に到達できないと「あーだめだった」と思う。
身体サイン:肩こり、下痢、便秘、頭痛
行動サイン:不安を感じると過呼吸になる、頭を抱えて動けなくなっちゃう(子どもの前でも)。仕事がある方が安心かも、いざ仕事が減ると「これでいいのかな、ちゃんとやれるのかな」と不安に。
服薬状況:
・デュロキセチン 20mg 1日1回朝
・クロチアゼパム 5mg 1日1回夕食後
・酸棗仁湯(サンソウニントウ)2.5g 寝つけないときのみ使う
・エチゾラム 頓服時
⇒対応:現状を把握してもらうためのコーチング、潜在意識のイメージ変換入口部分の体験
② ③[2+3回目(同日中に午前・午後と2回)⇒初回から約2週間後]
主訴: 日によって気分の浮き沈みが大きい。これをなだらかにして仕事にかかりたい。薬も減らしたい。理由がわからず、朝から気分がのらない。いつもやっていることなのにできない気がする。不安感がすごく大きい。自分のことをよくない風に言っているんじゃないかと思うことも。
服薬状況:1回目と同じ
⇒対応(午前):情緒安定のための潜在意識イメージ変換を本格的に開始。最後に、ストレスを自分で軽減させて、短時間で「感じ方」を変えるセルフワークの練習をした(以下、「セルフワーク」と記す)。
【セラピー後の感想(午前)】(潜在意識イメージ変換ワークの良好な顔イメージが)増えていくにつれて安心した。
⇒対応(午後):『生き方』の脚本に気づくための潜在意識イメージ変換
テーマ:行動が他人軸、人からどう見られるか評価されるかで生きてしまっている。自分軸に置き換えたい。
具体的な行動目標:
①その日その日気づいたこと、思ったことを家族でも職場でも親しい人に伝える。
②自分の時間を作って自分のしたいこと(体を動かす。走ること、登山)をする。
③できないこと、苦手なことに直面したら相談する。
④[4回目⇒3回目から4日後]
主訴:今週は割といい調子です。が、自分のことでないが嫌な気持ちになることが。教員同士がいい関係でない人たちがいる。いないところで各々が言っている。自分が主任ということで両方を気にしないといけない。耳についてしまう。いやーな感じで聞こえてしまう。もっといろいろ考えすぎず、軽い気持ちで和気あいあいと周りの人たちとやっていきたい。
服薬状況:1回目と同じ
⇒対応:A.亡きお父様へのイメージが強く、亡きお父様へのとらえ方のイメージ変換
B.問題となっている行動に気づくための潜在意識イメージ変換
【セラピー後の感想】(父へのイメージが)そんなに重たくなくなった。
⑤[5回目⇒4回目から約10日後]
主訴:割とスッキリとして過ごせました。ただ、人に任せてもいいようなことを一人でやってしまう。もうちょっとこの辺りうまくやっていきたい。
人の評価、人にどう思われるかを気にせず、本当にやりたいことを出せる、できる自分になりたい。
行動サイン:なくなっている(コントロールできている)
服薬状況:1回目と同じ
⇒対応:問題となっている行動に気づくための潜在意識イメージ変換
最後に、「セルフワーク」の練習をした。
【セラピー後の感想】自分で解決できるという自信がついてきた。
⑥[6回目⇒5回目から3週間少し後]
主訴:すごい自分でも調子がよくなった。毎日ラクになっています。一緒に働いている先生が「元気になったね」と言ってくれた。特にストレスを思いつかないぐらい。
SAT療法で使用するチェックシートの点数の余地から:(点数は既に全体的にかなりよくなっているが、一部余地があるところから、ご自身の課題をひらめきで答えてもらうと)与えられた役割を果たさなければいけない、頼られたら助ける思いが強い。この人大丈夫かな、疲れてしまうんじゃないかと不安になる。役割にとらわれすぎない、全体の中の一人だと考えて、困ったときしんどいときは人に頼れる自分になりたい。
身体サイン:なくなっている(コントロールできている)
●服薬状況:
主治医から「薬を減らそう」と言ってもらった。
・デュロキセチン 20mg 1日1回朝から夕へ
・クロチアゼパム 5mg ⇒ ロフラゼプ酸エチル 1mg 夕食後1/2錠へ
・酸棗仁湯(サンソウニントウ)2.5g 使う頻度が減っている
・エチゾラム 頓服時
⇒対応:情緒安定のための潜在意識イメージ変換
最後に、「セルフワーク」の練習をした。
⑦[7回目⇒6回目から2ヶ月後] ※この回でセラピーを卒業されました。
主訴:年度末で仕事が忙しい割に余裕が持てています。結構仕事を人に振っています。均等にわけられている。困っていることはないです。
SAT療法で使用するチェックシートの点数の余地から:(点数は既にほぼよくなっているが、わずかに一部余地があるところから、ご自身の課題をひらめきで答えてもらうと)初めてやる仕事に直面すると、見通しがもちきれない。周りの経験者に、自分が悩む前に助言をもらうようにする。
●服薬状況:
さらに今回減薬した。薬を飲んでいると安心するという気持ちもあまりなくなってきた。主治医は状態がよくなれば薬を完全にやめようと考えているようです。
・デュロキセチン 20mg 1日1回夕(そのまま)
・ロフラゼプ酸エチル 1mg 夕食後1/2錠
・酸棗仁湯(サンソウニントウ)2.5g 週2回のみ
・エチゾラム 不要になった
⇒対応:「セルフワーク」の練習のみで終了。
【セラピー後の感想】周りと比較していた。気にすることじゃないし、(周りと比較することは)大事じゃないなと。もっと大事なことがあると思えている。
2023年7月末クライアントよりいただきましたメールより↓↓
体調は良好で、服用している薬に大きく変わりはないのですが、医師と相談して、毎朝の状態に合わせて必要ないと感じたら薬(クロチアゼパム5mg・1/2錠※)は飲まなくてもよい、少しずつ減らして行く方向で進んでいます。
※薬は長期間同じ物を服用すると効果が悪くなるので定期的に入れ替えるということで、再度ロフラゼプ酸エチル⇒クロチアゼパムに変わったとのこと(量は1/2錠のまま)。
カウンセリングを受けて、一番大きかったのは、ストレスや不安を感じた時の具体的な対処方法が得られ、安心に繋がったことです。
それまでは不安→どうしていいかわからない→ただただ落ち込む、を繰り返していましたが、今は小さなストレスや不安を感じたら早めに取り組んで、うまく解消できているように思います。
以上
私・西川としては、ポイントは↓↓↓
結構仕事を人に振っています。
(7回目のカウンセリングより)だと思っています。
今回のクライアントの方は
責任感の強さから、1人で背負い過ぎてしまう傾向が強かったのですが、
仕事を人に振れるようになられたのです(^_^)
生き方・働き方・人との接し方を
短期間で変えることを可能にしているのがSAT療法です。
同じようなお悩み、苦しみを抱えた方のヒント、希望になれましたら幸いです(^_^)
SAT療法が必要な方々に届きますように!!!
【西川のカウンセリング対応歴】
統合失調症、(躁)うつ病、強迫性障害、パニック障害、適応障害、発達障害、不登校、吃音、リウマチ、バセドウ病、多発性硬化症 他
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