筑波大学で開発・SAT療法 心理カウンセラー 西川範彦

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双極性障害(躁うつ病) 8回(5ヶ月間)のカウンセリングで解決した事例

今回は、双極性障害(躁うつ病)が短期間で解決した事例を報告いたします。
※クライアントご自身からは快諾いただいております。


【症例の概要】
クライアント:女性 20歳代前半
疾患:双極性障害(躁うつ病)
セラピー回数:8回(約5ヶ月間)


①[初回]
主訴:3年前からうつ傾向あり。1年前(躁うつ病)診断。1ヶ月半ほど前まで働いていたアルバイトでの対人不安、自信がない。またうつになっちゃうんじゃないかと思い積極的に就職活動ができない。(アルバイトを)正常に業務したい。決められた日数行って休まず働ける状態になりたい。


身体サイン:肩こり、アレルギー性鼻炎、不眠(朝まで寝られない)
行動サイン:好きじゃない人(男性)についていってしまう。一人でいるのが不安。


●服薬状況:
・リーマス錠200 200mg 1日1回夕食後
・イフェクサーSRカプセル37.5mg 1日1回夕食後
・ロゼレム錠8mg 1日1回0.5錠 夕食後
・レキソタン錠1 1mg 1日1回夕食後


⇒対応:現状を把握してもらうためのコーチング、潜在意識のイメージ変換入口部分の体験




② [2回目⇒初回から約1ヶ月後]
主訴:この1ヶ月気持ちがちょっと明るい。病気のことも含め自分の現状を伝えること。相手のスケジュールに合わせてしまう、相手に言えない。無理があってつぶれてしまう。自分の現状、都合、気持ちを言えるようになりたい。


●服薬状況:1回目と同じ


⇒対応:情緒安定のための潜在意識イメージ変換を本格的に開始




③ [3回目⇒2回目から5日後]
主訴:気持ちがすっきりしてる。友達とも遊んでいた。壁、問題に当たったとき、解決できる自分でありたい。(壁とは)新しい環境に行ったときにうつっぽくなる。健康で主体的に動いていける自分になりたい。


●服薬状況:1回目と同じ


⇒対応:情緒安定のための潜在意識イメージ変換




④ [4回目⇒3回目から6日後]
主訴:結構活力が出て、インターンに受かってお金をもらいながら勉強することになった。自分に合っていて、あまりストレスなく行っている。
(心理チェックリストから課題を確認→)また(悪い状態に)なってしまうんではないか。外に向かって開いていける、つながりを作っていける自分になりたい


●服薬状況:1回目と同じ


⇒対応:『生き方』の脚本に気づくための潜在意識イメージ変換

自分の本当の問題(セラピー終盤の気づき):自分の気持ちを言えない←相手の反応を期待する
具体的な行動目標:
1.安心できる人に(自分の気持ちを)話す
2.今ある関係性を大事にする
3.(都合が悪いときは)とりあえず言ってみる


【セラピー後の感想】うつは大体問題なくなった。あとは再発しなければ。




⑤ [5回目⇒4回目から9日後]
主訴:外出すること増えた。人に会うのも増えた。全体的に元気。
(課題を聞くと)人の顔色気になって、自分の都合言えない。人のこうしてほしいに合わせてしまう。初対面の人、お店の店員などにも萎縮してしまう。今はおさまっているが、今後・・・。これが病気の原因かな。気になる度合いを減らしたい。自分の考えに責任をもって自立してる自分になりたい。


●服薬状況:ここ2週間は薬ゼロで済んでいる(医師も了承済み)。寝れない時、調子悪い時はロゼレム使おうかなというところ。


⇒対応:問題となっている行動に気づくための潜在意識イメージ変換




⑥ [6回目⇒5回目から23日後]
主訴:インターンが働きやすくて、続けられそう。金銭が安定、友達と会うように。憂うつになったり落ち込むことなくなった。落ち込んでもすぐ戻っている。再発の不安は気にならない。
(課題を聞くと)疲れやすい。予定が詰まってしまう。調整できないところがある。スケジュールの判断、決めるのを先延ばしにしちゃう。うまいことコントロールできる自分になりたい。


●服薬状況:(医師に了承の元)飲んでいない。睡眠導入剤も服用していない。

●睡眠:今は(午前)3~4時に寝て9~10時に起床(熟睡したりしなかったり)。前は朝まで、7時とかまで眠れなかった。今も寝付きは悪く、布団入って1時間は眠れないが。


⇒対応:問題となっている行動に気づくための潜在意識イメージ変換(幼少期、思春期などの満たされなかった記憶イメージの変換。今クライアントは特にお母様との関係に悩まれており、その記憶イメージを良好なものに変換した。)




⑦ [7回目⇒6回目から1ヶ月半後]
主訴:基本的に元気。インターンも続いてて、気持ち的にしんどいことはない。過去は覚えているが気にならなくなった、切り離せるようになった。うつっぽいのがこれでよくなった、いい感じ、一番デカい。切り離せないのが病気の原因だった。
(課題を聞くと)体が疲れやすい。睡眠崩れやすい。自分の限界わかってなくて、余裕がなくなるとわかっててもやってしまう。寝付きが悪い。部屋暗くしても寝れない。1時間寝れず2時間起きてしまう。ここ2日は(午前)2~3時に寝てる。ひどいときは5時~朝になる。自分で律するようになりたい。余裕がある感じになりたい。


●服薬状況:飲んでない。主治医の先生も了承している。


⇒対応:情緒安定のための潜在意識イメージ変換


【セラピー後の感想】軽くなった




⑧ [8回目⇒7回目から1ヶ月弱後]
主訴:ここ1週間寝付きがよくなった。(午前)2時に寝て、朝起きた時辛さがない(元々結構だるくて寝不足気味の感が強かった)。うつっぽい感じない。インターンをストレスなくやれてる。そこまでストレスない。周りの人とコミュニケーションを取れる自分になりたい。


●服薬状況:全く飲んでないまま


⇒対応:問題となっている行動に気づくための潜在意識イメージ変換

⇒終了後の感じ方の変化:仲のいい人に相談しつつ、新しい関係を築いていけそう。今ある関係性を大事にする。新しい挑戦に積極的になれそう。家族に明るく接しられる。


【セラピー後の感想】前向きになった。大分状況よくなった。カウンセリングを受ける前と全然違う。不安がなくなった。



                                                 以上






手前味噌になりますが、
私が修得しているSAT療法は
従来の方法と比較し、『常識を超えた』方法で心身の不調が解決することを可能にしている、筑波大学宗像恒次先生が開発されました心理療法です。



私がつくづく思うのは、
科学はとても重要ですが、科学には限界があるということ。
科学でわかっていることは、世の中の真理に対してまだまだ一部のことだけであると思うからです。


宗像先生は、
天才的なひらめき・直感で科学の枠を超えた方法で
カウンセリングの臨床を乗り越えてこられました。
(科学的にわかっていることは当然踏まえつつ、現時点でわかっていないことでも直感的に重要だと感じたことは採用されています。)


ですから、従来の『常識を超えた』結果が出ていることが多いです。
※もちろん100%の成功はあり得ませんし、効果には個人差があります。


この事例のクライアントの方からは、報告にあたって
快諾いただきました。

同じようなお悩み、苦しみを抱えた方のヒント、希望になれましたら幸いです(^_^)
SAT療法が必要な方々に届きますように!!!

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