筑波大学で開発・SAT療法 心理カウンセラー 西川範彦

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トラウマの「事実」は変えられなくても、「記憶」(イメージ)は変えられる

脳科学の研究では、
脳は、「体験」によって作られたイメージ(神経活動パターン)と「想像」によって作られたイメージの
区別がつかないことがわかっています。

 
脳は、実際に起こっていることなのか
想像で起こっていることなのか、どっちかわかっていません!
想像が鮮明であればあるほど!

 
なので、
過去のトラウマの「事実」は変えようがないですが、
「想像」することによって「記憶」をすり替えてしまうことは可能なのです!

これが「脳」の力です!



ちなみに、SAT療法におけるトラウマ体験は

1.無条件に人から愛されなかった体験(特に10歳ごろまでの経験)
2.自分自身を愛する、信じることができなかった体験
3.人を愛せなかった、信じられなかった体験

と定義しています。


特に、子供のころ、親から1.が満たされていないことがトラウマの根っこです。

無条件 がポイントなので、
テストでよい点をとったからよしよし などではなく、
どんな自分であれ、無条件のありのままを愛されたい欲求が誰しもあります。

 
愛されない度合いが強いのが、例えば虐待といったことになりますが、

そこまでいかなくても、悪気はないことも多いのですが、親は常識や世間体を気にして、その子らしさよりも、「こうあるべき」ということに当てはめて育ててしまっていることも多いのです。

 
もちろん、子供自身の感受性もありますから、同じ体験をしていてもトラウマと感じる場合もそうでない場合もあります。

 
とにもかくにも、
当人が過去の出来事によって支配されてしまっている場合、その記憶(イメージ)を脳の世界では変えることが自由なんですよね!想像の世界は変え放題!

誰に遠慮することもありません。

 
このことをSAT療法では応用していまして、イメージ変換をしてしまいます。
SAT療法が『脳科学心理セラピー』と言われる所以なのです♪

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