こんばんは

アロマとハーブの薬箱カモミール鈴木かんなです。

新月のお便り〜ハーブノクスリバコVol.43乙女座新月の配信です。

毎新月にハーブ情報・植物療法について、出店・出張講座・教室での講座などを配信しています。

本日は「ハーブチンキ」についてお話しさせて頂きます。

チンキって何？？という方が殆どだと思いますが

ハーブの有効成分をアルコールに抽出したもので

「チンキ」又は「ハーブティンクチャー」とも言います。

この「チンキ」は何に使えるかというと

内用・外用として使うことが出来ます。

＊内用〜ハーブティーや白湯などの飲み物に数滴入れて飲む。

＊外用

うがい・化粧水・消毒用スプレー・虫除けスプレー・消臭・抗菌スプレー・入浴など（いずれも精製水や蒸留水などで希釈して使います。）

作り方はハーブをウォッカなどのアルコールに2〜3週間つけ込み、濾してから遮光瓶に入れて冷蔵庫へ。（約1年保存可能）

漬け込み中の注意点としてはハーブがアルコールに完全に浸っていること。

（空気に触れているとカビの原因にもなります。）

できれば目につくところに置いておいて、毎日便を振ってあげると良いですね。

漬け込み中は常温です。

とっても簡単なのでどなたでも手軽に出来ます。YouTubeなどにもたくさん出ているようですね。

昨今、身近な薬草を漬け込む方も増えてきたように思います。

私はアルコール度数40度のウォッカに漬け込むことが多いですが

他にもホワイトリカーやスピリタスなどに漬け込むことも可能です。

同じハーブを違った度数のアルコールに抽出すると、抽出される成分が異なってきます。

なぜなら1種類のハーブに非常に多くの成分が含まれていて「水溶性」と「脂溶性」成分が含まれていて

抽出する媒体によって出てくる成分が異なるのです。

ここがチンキの奥深いところです。

例えばセントジョンズワートに含まれる「ヒペリシン」と言う赤い成分ですが

ウォッカに漬け込んだ時よりも、それよりアルコール度数の高いスピリタスに漬け込んだ時の方が真っ赤になって、より抽出されます。

ちょっと見にくいかもですが、セントジョンズワートを4パターンの製剤にした時の写真です。

スピリタス（生のセントジョンズワートの花）一番濃い赤

ウォッカ

ホホバ油（生のセントジョンズワートの花）

ホホバ油（ドライのセントジョンズワート）

ちなみにハーブティーには主に水溶性成分が抽出されています。

チンキの利点はハーブの脂溶性成分と水溶性成分の両方が抽出できることと

長期間保存が可能なこと。

使いたい時に冷蔵庫から出してすぐに使うことが出来るので

当教室の冷蔵庫には怪しい遮光瓶がずらりと並んでいます。

そしてウォッカの空き瓶がたくさんあります。

ちょっとマニアックなお話になりましたが

昔は庭が薬局と言われたように、身近にある薬草を使って「手当て」したり

心と体の調子を整えるのが「植物療法」であり「自然療法」

そしてハーブには「香り」があります。

お薬やサプリメントには無いその「芳香」に心が和らぎ五感を刺激します。

自然のエネルギーを感じて心と体の調子を整えてくれます。

私がよく作るチンキは

＊タイムとセージのうがい用チンキ（ミントでも良いですね。マウスウォッシュ代わりにもなります。）

＊化粧水用に、ローズ・ゆず種子・ドクダミ・スギナ・ラベンダーなど

＊飲用に、免疫力のハーブエキナセア、体質改善目的でネトルなど。

＊傷のお手当に、セントジョンズワート・ヨモギなど

当教室でチンキの学びも含めた各種ハーブ講座行っています。

今週末はcloverginzabaseさんにて、チンキを使って作るワークショップやります。

12時〜17時まで

駐車場はお店の裏にあります。

＊和ハーブチンキで作る化粧水〜100ml〜2200円（蒸留水使用はプラス1000円）税込

＊直感リーディングブレンドハーブティー〜10g 2100円（税込）体調も考慮してブレンド可能

〜9月のご予約可能日〜

随時更新していくのでお早めにお問い合わせ・お申し込み下さい。

リスケジュールもありますので随時変動します。

ご予約可能日以外で空きが出る場合もありますのでお問い合わせ下さい。

各種講座、おひとり様から随時受付可能です。

お気軽にお問い合わせください。

herbnokusuribako@gmail.com