ステロイド剤はやがて…


アトピー性皮膚炎で皮膚科に行きますとかなりの確率でステロイド剤を処方されます。

これは皮膚科学会が基本治療としてステロイド剤をベースに置いているからです。


では、このステロイド剤を長期間使用した場合一体どうなるの?と思いますよね。


1994年に発表されました論文*¹では、ヒトの上皮細胞株を使い調べたところ、長期ステロイド剤投与により、上皮細胞株のステロイド受容体が、蛋白レベルとmRNAレベルでほとんど完全に消失したことが確認されました。


よく、ステロイド剤を長期間使用していますと「ステロイド剤が少しずつ効かなくなってきた」という話を聞きます。

処方するドクターは、このような場合は


「アトピー性皮膚炎が悪化したので、今のステロイド剤では効かなくなってきたので、強いステロイド剤に変えましょう


という事が多いです。

もちろん、実際のところアトピー性皮膚炎の症状が悪化することで使っているステロイド剤が効かない(症状を抑えられない)というケースはあります。

ですが、長期連用しているケースにおきましては、論文でもありますが、皮膚におけるステロイドの受容体が消える事で効果を得られなくなった、というケースも十分考えられます。


実際、ステロイド剤を変える場合、今まで使用していたものよりも「弱い」ステロイド剤に変更したところ痒みが抑えられた、という実例もあります。


ここで氣をつけないといけないのは、論文では、不可逆的に消失したステロイド剤の受容体はすぐには回復せず、次から次へと効かなくなって強いレベルのステロイド剤に変更をしていった場合、塗るたびに受容体が消失していけば、やがてはほとんどのステロイド剤が「使えなくなる」恐れがある、ということです。


実際に、コロイドなどの弱いステロイド剤から始め、その後10年ほど、病院の転院を繰り返しながらステロイドの治療を続け、最後はデルモベートなどの強力なステロイドでも効果がない状況になった方がおられたそうです。

その方の肌は、固く肥厚し、赤黒く色素沈着も広がり、乾燥状態が酷く、ひび割れも多くあり、皮膚の細胞そのものに大きなダメージを受けているのが一目瞭然の状態だったそうです。


この様に使えなくなったときには、取り返しの付かない状況の方が多いという事実は理解をしておかないといけない重要なポイントです。

ステロイド剤の効果が得られないと感じた場合、デメリットゾーンの中にいる可能性が高いので注意が必要です。


*1:Reguulation of the human giucocorticoid recepter by longterm and chronictreatment with glucocorticoid.Silva CM etal.Steroird,1994;59;436-442より


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