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映画キングダムに見るリーダーシップⅡ
映画キングダムに見るリーダーシップⅡ ~人馬一体~
待望の映画キングダム見てまいりました!!
今回は『大将軍の帰還』という副題で王騎将軍のお話。
俳優の大沢たかおさん演じる大将軍は、もんのすごいオーラと存在感でこれまでも他を圧倒してきました。そして、今回も相変わらずの凄さだったのですが。
私は途中から将軍の乗る馬の耳が気になってしょうがなくなったのです。
以前乗馬療法に少しだけ携わったことがあり、馬はおとなしくて優しく臆病で繊細な生き物と知りました。太古の昔から逃げて逃げて、生き延びてきた生き物。
そのため、危機から身を守るために耳は自在に動いて情報を集めています。
CGがあるとはいえ、戦いのシーンなど馬もハラハラしてるんだろうなーと思いながら見ていると、大将軍の馬だけは耳を少しも動かさず、落ち着いた品のある姿勢を保っています。
おそらく、馬俳優さんの中でもトップクラスのお馬さんでしょう。
馬は、またがった瞬間に乗り手の力量を推し量ります。
乗せるに値しない主は落としにかかります。
これほどまでに馬さんと大将軍の姿が美しいのは、まさに人馬一体、信頼しあっているのだなあ。大沢さんは大将軍を演じるにふさわしい、『プロ中のプロなんだなあ。』と、
マニアックな見方をしていました。
ところがです。最後の最後、ネタバレになるので詳しく書けないんですが、騎乗からの景色を大将軍が『信』(次代のリーダー)にリーダーシップする場面が出てくるんです!!
・・・してやられた、私はまんまと作り手の思うままにいざなわれていたんですね。
流石です(笑)。
押しつぶされそうなプレッシャーや責任感を双肩に背負い、恨みも妬みも引き受けて、そしてなお、大将軍だけがみることができる景色がある。
究極のリーダー論。漫画であっても秦の始皇帝をモデルにした物語。国家観がすごい。
悪天にも関わらず、映画館は満席でした。
国家観、リーダー論、まさに時代が求めているのかもしれません。