加藤眞悟

mail magazine backnumber

メールマガジン バックナンバー

「湘南ひらつか能狂言」復曲『大磯』を勤めます

こんにちは。加藤眞悟です。
近々の公演のお知らせをさせて頂きます。

復曲能『大磯』
2月12日(日)「湘南ひらつか能狂言」
平塚市、ひらしん平塚文化芸術ホール(駅から徒歩8分)

室町時代が連歌に代表されるように和歌を愛した時代ならば
江戸時代は俳諧の時代

『大磯』について
『大磯』は江戸時代前期に素謡として作られました
作者は、大磯の鴫立沢に庵を結ぶ俳人大淀三千風の可能性があります。
三千風は謡曲『鴫立沢』を刊行しています。いずれにしても俳人の作品です。
なので、今回は謡曲『大磯』の能としての初演です
曲柄は、三番目物
陸奥へ修行の旅僧が大雪で都に帰る。大磯でも大雪に合う。
光の灯る庵に宿を取る。
庵の主人は曽我十郎祐成への恋慕を語ると幻の如く消える。
待謡に続いて虎がありし日の姿で、廻雪の舞を舞ふ。
高麗山の鐘の音、東雲の夜明けと共に消える。

大磯の虎について
祐成が本望を遂げたのが20歳、その時虎は18歳。
富士の井出の里へ祐成の母と墓参りをして、その後、善光寺で出家。
兄弟の菩提を弔う全国行脚をする。
その後平塚の山下に庵を構えて64歳の生涯を兄弟の菩提を弔う人生を送る。
元街道一の遊女の虎には、独自のネットワークがあり、鎌倉武将も虎の庵を訪れる。

『大磯』は、雪の純白と虎の純心が重なり合う、俳諧の世界観で表現されています。

お出ましお待ちしております

追伸①
江戸時代の作品を初めて復曲します。

江戸時代の能の愛され方を学びました。

また機会があれば、江戸時代の作品を復曲してみたいと思いました。

追伸②
謡本『大磯』製作中です。
江戸時代の謡本は変体仮名で当て字も多く、また、胡麻譜の表記も今とは違います。
専門の知識をお持ちの方々のお力をお借りして、忠実に再現することを第一に謡曲『大磯』の謡本を作ります。

謡本の申し込みは、加藤眞悟迄
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
平塚市まちつくり文化財団公式サイト
「湘南ひらつか能狂言」チケット申し込み
http://www.hiratsukazaidan.jp/concert.shtml

メールマガジン バックナンバー

過去にお送りしたメールマガジンをバックナンバーとして公開しています。

メルマガを購読する