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桃仁堂だよりNo.15〜中国出張行ってきます

おはようございます!桃仁堂の平部です。

今日から中国雲南省へ出発です。

関空から上海、乗り継いで昆明に行き、そこから更にバスで移動…。

旅行は嬉しいのですが、山の中への移動距離がかなりあるので、正直やや辛い旅になりそうなのです。

今回の旅行の目的

雲南省へ田七人参という生薬の畑を見学に行ってきます。

田七(でんしち)とは、別名三七(さんしち)とも言いますが、

名前の由来は田んぼで3年〜7年間育てたものが薬効があるという事かららしいです。

効き目のある薬草にはそれぞれ逸話が残っていますが、
この田七もしかり…

兄が育てる田七人参が評判で、羨ましく思った弟が株を盗んで栽培を始めたところ、弟の田七は全く効かなかったそうな…。

実は利益を急いだ弟は3年以上育っていない田七を売っていたというオチでした。

兄弟で斬り合う喧嘩にまで発展した弟切草(オトギリソウ)ほど凄惨な事件ではありませんが

薬草とは、昔から採取場所を人にはあまり教えなかったり、

兄弟にすら秘密にするほど大事なものだったのだなぁ〜〜と、感じます。

そういえば、、松茸の取れる場所は自分だけの秘密にしたり、

地蜂(ジバチ:土中に巣を作る)の巣の場所は秘密にしたり

という話を田舎に行くと良く聞くので、

感覚的には子供の頃に遊びの中で秘密基地を作ったり、宝を隠して時々見に行っては喜んだりした感じかなあ?と想像いたします。

それが、「商売になる」となると大人の事情が入ってしまうようです。


田七人参は血流改善作用があり、

怪我や打ち身の青アザ、肩こり腰痛などの改善には抜群の効果を発揮します。

また、同時に血小板の働きも良くするので、

止血作用もあるのです。

田七人参の粉は出血している部位に直接ふりかけても良く、

ウチの症例では人工肛門の周囲の皮膚のタダレにふりかけて炎症が改善されたケースもあります。

そもそも、田七人参が世界的に注目され始めたきっかけはベトナム戦争と言われています。

現地で戦ったアメリカ兵が

ベトコンが怪我をしても驚異的な速さでまた前線に復帰してくることをみて、

彼らが持っていた田七人参をアメリカに持ち帰ったことがきっかけです。

ベトナム?

中国じゃないの?

と思われたアナタはさすがです。

生薬の生息地には国境は関係ないのです。

中国の奥地とベトナムの端っこはお隣さんなので、元々どっちにも生えている地域なのです。

つまり、今回私が目指す地域というのは、
そんな場所なのです。

とにかく、怪我と病気をせず、無事に日本に帰れますように…。

ごめんなさい。腸の話の続きは移動中に書けたら今日もう一通書きます。

では、今日も素敵な一日を♡

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