『三七人参(さんしちにんじん)』ってなあに
三七人参は別名田七人参(でんしちにんじん)ともいわれ育つのに3年~7年の年月がかかるとても貴重な生薬です。日本ではあまり知られておりませんでしたが、中国・韓国では昔から金にも替えられない(金不換)と呼ばれていました。
一躍この人参が有名になったのはベトナム戦争のときで、ベトナムの戦士の怪我の大変早い回復に驚き、この薬草をアメリカに持ち帰ったことがきっかけです。
昔から怪我や腫れ物に使われてきました。
一躍この人参が有名になったのはベトナム戦争のときで、ベトナムの戦士の怪我の大変早い回復に驚き、この薬草をアメリカに持ち帰ったことがきっかけです。
昔から怪我や腫れ物に使われてきました。
三七人参の主な働き
ウコギ科Araliaceae 人参三七Panax pseudoginseng Wall. の根を乾燥した生薬です。生でも使用することがあります。
中医学では三七人参は主に4つの働きをもつ生薬とされています。
中医学では三七人参は主に4つの働きをもつ生薬とされています。
別名)参三七、田七
性味)味は甘、微苦、性は温。(帰経:肝、胃経)
効能)化瘀止血、活血鎮痛。
《臨床応用》
1、人体の内外の各種の出血証候に用いる。三七の止血作用は特に良い。活血化瘀の効能を持って、止血の作用があり瘀が残らないという特徴がある。
出血と同時に瘀滞があるものに一番適宜である。
単味では粉末にして服用。また配合により化瘀止血の作用を強めることができる。
創傷出血には粉末にして外用する。止血鎮痛の作用がある。
2、打撲・損傷による瘀滞腫痛に用いる。
活血祛瘀、消腫止痛の効能があり、特に止痛の効果が良い。単独でも使え、活血行気薬を配合して使用することもできる。冠状動脈硬化性心臓病の狭心症を治療するにも一定の効果がある。
《使用上の注意》
三七の性は温であるので、出血すると同時に口渇の「陰虚」の証候が見られるものには滋陰涼血薬を配合して使用すべき。