『板藍根(ばんらんこん)』ってなぁに?
板藍根は日本ではあまり知られていませんが、中国で冬の季節にはなじみの深い生薬です。
風邪やインフルエンザにかかった時の熱症状やのどの痛みなどにお茶代わりに飲むなどの方法で広く利用されています。
板藍根の主なはたらき
タイセイやホソバタイセイというアブラナ科の植物の根を乾燥させた生薬です。
中医学では板藍根は主に二つの薬を持つ生薬とされています。
①「清熱解毒(せいねつげどく)」
細菌やウィルスによる感染や炎症に伴う発熱、腫脹、疼痛などをおさえる
②「涼血利咽(りょうけつりいん)」
のぼせや発赤、赤斑、鼻血、充血などの症状やのどの炎症を抑える
これらの作用は現代医学的な基礎研究の結果からも裏付けられています。
どんな植物?
培養細胞などを使用した基礎研究において、次のような作用が認められています。
①抗ウィルス作用
②抗菌作用
③免疫増強作用
④解熱消炎作用
こんなときには板藍根
①よく扁桃腺が腫れて高熱を出すお子さま
急性の場合はもちろん、何度も繰り返す扁桃腺炎でお困りの方に。
②風邪をひきやすい
風邪の流行時の予防に。風邪かな?と思ったらすぐに。
受験シーズンや代わりのいない育児、家事、介護、仕事など
風邪をひいていられないときに。
③のどに違和感がある
のどからくる風邪や急性咽頭炎などでのどの痛みや腫れがひどいときに。
④ニキビが化膿しそうなとき
ニキビや吹き出物が大きく膨れたり化膿して痛くなりやすい方に。
※ご注意:高熱などの症状があるお子さまの場合、必ず医師や薬剤師のアドバイスを受けた上で
ご使用ください。
板藍根のつかい方
中国では風邪やインフルエンザ予防、発熱やのどの痛みなどの症状に煎じ液をお茶代わりに飲むなど
の方法で広く利用されています。
板藍根の安全性
中国では安全な生薬として幅広い年齢層に使用されています。また日本でも食品として流通しはじめましたが
重篤な副作用は報告されていません。ただし体質や体調によってはまれに体に合わない場合がありますので、
その場合は飲用を中止し、医師などに相談されるといいでしょう。
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