6月は梅雨。
恵みの雨の季節ですが、「湿気」は不快な環境をもたらします。その不快さを「湿邪」と呼んでいます。
湿邪は、体内に湿気が蓄積することで引き起こされる不快な状態を指します。湿邪が体内に留まると、体調不良やさまざまな症状が現れる可能性があります。
恵みの雨の季節ですが、「湿気」は不快な環境をもたらします。その不快さを「湿邪」と呼んでいます。
湿邪は、体内に湿気が蓄積することで引き起こされる不快な状態を指します。湿邪が体内に留まると、体調不良やさまざまな症状が現れる可能性があります。
湿邪によって引き起こされる不快な症状は以下のようなものがあります。
1、体のだるさや倦怠感
2、頭痛や重たい頭
3、関節や筋肉の痛みやこわばり
4、身体のむくみや浮腫
5、湿気による息苦しさや胸部の圧迫感
6、消化不良や食欲不振
7、下痢や腹痛
8、皮膚の湿疹やかゆみ
9、鼻づまりや鼻水、くしゃみ
10、疲れやすさや集中力の低下
これらの症状は湿邪が体内に滞り、体のバランスが崩れた結果起こるものです。湿邪の季節や湿度の高い環境、食事の乱れなどが要因となり、体内の湿気が増えることで現れます。湿邪による症状がある場合は、適切な養生や漢方薬の使用を検討することがおすすめです。
湿邪の養生法
湿邪の季節には、以下の養生法を実践することが重要です。
● 室内の湿度を適切に保ち、洗濯物をしっかり乾かすなど、湿気を溜め込まないようにしましょう。
● 湿邪の季節には、通気性の良い服を選ぶことが重要です。合成素材や防水加工のある服は、湿気をため込む可能性がありますので、できるだけ避けましょう。
● 湿邪を避けるためには、食事にも注意が必要です。生冷や油っこい食べ物、甘いもの、アルコールなどは、湿邪を増加させる可能性があります。代わりに温かい食事や消化に良い食材を摂るように心がけましょう。
湿邪によい漢方薬
さらに、湿邪の季節には漢方薬の利用もおすすめです。以下に代表的な漢方薬をいくつかご紹介します。
五苓散(ごれいさん): 湿邪を排出し、水分代謝を調整する効果があります。むくみや下痢などに効果があります。また、気圧の低下や天候の悪化に伴うめまいや頭痛にも効果的です。
小建中湯(しょうけんちゅうとう): 湿邪を除去し、脾臓の機能を強化する効果があります。消化不良や食欲不振に効果があります。
茵陳蒿湯(いんちんこうとう): 解毒作用があり、また、体内の余分な水分を減らして潤いを調整する効果があります。湿疹や皮膚のかゆみに効果があります。
かっ香正気散(かっこうしょうきさん):湿邪を排除し、体内の気の流れをスムーズにする働きがあります。「脾」の機能を強化し、消化を促進する効果も期待されます。湿邪による食欲不振や消化不良に対して効果的です。
防己黄耆湯(ぼうきおうぎとう):湿気による症状や不快感を緩和し、体内のバランスを整える効果が期待されます。また、防己黄耆湯に含まれる黄耆(おうぎ)は、免疫力を強化する働きがあります。むくみや湿気で起こった体力の低下や抵抗力の弱まりに対して効果的です。
参考になったでしょうか? 漢方薬は個人の体質や症状に合わせて処方されるべきですので、気になる漢方薬がありましたらどうぞお気軽にお問い合わせください。
かっ香正気散(かっこうしょうきさん):湿邪を排除し、体内の気の流れをスムーズにする働きがあります。「脾」の機能を強化し、消化を促進する効果も期待されます。湿邪による食欲不振や消化不良に対して効果的です。
防己黄耆湯(ぼうきおうぎとう):湿気による症状や不快感を緩和し、体内のバランスを整える効果が期待されます。また、防己黄耆湯に含まれる黄耆(おうぎ)は、免疫力を強化する働きがあります。むくみや湿気で起こった体力の低下や抵抗力の弱まりに対して効果的です。
参考になったでしょうか? 漢方薬は個人の体質や症状に合わせて処方されるべきですので、気になる漢方薬がありましたらどうぞお気軽にお問い合わせください。