🌰常在菌三兄弟

地球では国や地域、同じ国でも地形や氣候によって、そこに繁殖する植物や住んでいる昆虫、動物が違います。

固有種ってのは正にだと思います。


人の体のマイクロバイオータも同じ事が言えるのですが、毛で覆われた湿地帯や大腸内の無酸素空間など、多種多様な環境に適応した微生物が多様なコロニーを形成しています。

そしてこれは個人差があります。


皮膚にも様々な環境が存在しています。

身体の部分によって表面の様相や毛や皮脂腺、感染など密集度が異なり、湿度、湿氣、Ph、脂分などの条件によって変わります。

皮膚のマイクロバイオータの適応環境は、湿地帯、乾燥地帯、脂漏地帯の3つがあります。


例えば、脂漏地帯には皮脂を好むプロピオニバクテリウム属が多く、湿地帯にはスタフィロコッカス属、コリネバクテリウム属などの最近が多く分布しています。

乾燥地帯ではもっと多様な細菌群が存在するのですが、菌数自体は少ないです。

それにしても細菌やウィルスの名前って舌を噛みそうになりますね(笑)


これら皮膚のマイクロバイオータとの共生関係が良いのであれば微生物たちは病原体を締め出し、体内に侵入しようとする微生物に対する免疫反応も調整してくれます。

表皮ブドウ球菌などの常在菌は、皮脂や汗の成分を取り入れてビタミンを作り出し、常在菌以外の菌の過度な繁殖を抑えたり、皮膚をしっとり弱酸性に保ってくれます。


微生物たちと上手に共生していくためには常在菌のバランスを整えることがポイントになります。

ご存知の方も多いかと思いますが、常在菌は「善玉菌・悪玉菌・日和見菌」に分類できます。


善玉菌は「身体に有用な菌」、悪玉菌は「身体に有害な菌」、日和見菌は「善玉菌・悪玉菌どちらか優秀な方に味方する菌」となります。

皮膚マイクロバイオータにおいては、善玉菌の「表皮ブドウ球菌」が多いほど日和見菌の「アクネ菌」も味方となって健康な皮膚が保たれます。

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