2023.12.29
冬のスキンケア
今年の冬は「暖冬」と言う噂もありましたが、何だかんだと言っても12月の後半くらいから冬らしくなってきましたね。
体調を崩さずお過ごしになられていますでしょうか？
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冬の時期はお肌にとっては乾燥との戦いかと思います。
特にアトピー性皮膚炎で悩まれている方にとってはお肌が乾燥することで、バリア機能が低下し、悪化要因を作ってしまうだけでなく、安定したお肌の状態の方でしたら再発するきっかけにもなってしまうケースもあります。
本当は少し早い目から始めるのがオススメですが、アトピー性皮膚炎で悩まれている方へオススメのケアをいくつかご紹介したいと思います。
【スキンケア編】
～水分を十分に与えてあげることでかゆみを抑える～
大氣中の水分が減りますと、角質層に保たれている水分が蒸発する量が増えます。
角質層の水分が失われる、ということは、「大氣の乾燥状態＝お肌の乾燥状態」という事に繋がります。
アトピー性皮膚炎ではない方でも、冬場はお肌が「乾燥」することでムズムズした痒みを感じる事があります。
これは、角質層の水分が不足することで、本来真皮内にとどまっていた痒みを感じる神経線維が、角質層内まで侵入してくることで、お肌に触れるなどの刺激も「痒み」と認識しやすくなるためです。
そして、アトピー性皮膚炎で悩まれている方は、元々角質層で水分を保持するための因子（セラミドやフィラグリン）が不足している事が多く、角質層の乾燥状態は健常な方よりも激しくなりやすいです。
また、角質層の乾燥状態は、本来であれば角質細胞がきれいに積み重なっているのですが、部分的に隙間を持った状態を生み出してしまいます。
この隙間から、異物が侵入することで、炎症反応が起きやすくなってしまし、痒みをいつも以上に感じやすくなってしまいます。
アトピー性皮膚炎の方は「お肌のケア」といった場合、「オイル系アイテム」でケアをするイメージがあるかと思います。
これは、ステロイド剤などのお薬が軟膏系が多いこと（ワセリンがベースになっている事が多いです）、水分系のアイテムは、掻き壊しした傷に侵みやすいので、お肌の刺激が出来るだけ少ないオイル系を自然と選択する事が多いため、かなぁと思うのですが、実はお肌の乾燥状態である時に必要となるほは「油分」ではなく「水分」なんですよ。
これは、アトピー性皮膚炎で悩まれていない方も同じ事が言えますので、要チェックです。
「油分」は掻き壊しからのダメージを軽減する、という働きはもちろんあるのですが、「スキンケア」という観点から考えた場合、もっとも重要な働きは、角質層内に存在する水分の蒸発を防ぐためのものなんですね。
元々の水分がない状態では「油分」が持つ本来の機能が発揮されません。
つまり、アトピー性皮膚炎で悩まれている方にとって何が一番重要かといいますと、最も基本となる「水分」なんですね。
健全な角質層が維持されている、という事は、皮膚のバリア機能がしっかり維持されている事を意味します。
皮膚のバリア機能の低下は、乱れた細菌叢を生み出してしまいますので、アトピー性皮膚炎を発症させてしまったり悪化するきっかけになってしまいます。
この「健全な角質層」を維持していくために必要となるのが角質層へ「水分」を与える事です。
大氣の乾燥がより強まる冬場は、与えた水分が次から次へと大氣中に蒸発していきますので、水分と同時に油分を与える事も必要になります。
まずは健全なバリア機能を維持していくためにも、基本となる水分をしっかり与えることを意識してくださいね。
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