20年の先に、金色の瞬間。


2026年8月14日、スウェーデン。

この日、主人・袖山哲朗は、世界デフゴルフ選手権の男子団体戦で世界一になりました。

でも、この金メダルにたどり着くまでには、20年という時間がありました。



2006年、初めての世界へ

主人が初めて世界デフゴルフ選手権に出場したのは2006年。

まだ大学生だった主人は、初めて立った世界の舞台で個人4位。

2年後の2008年には3位タイとなり、世界の頂点がすぐそこに見えました。

けれど、その後の道のりは決して順調なものではありませんでした。

仕事をしながら競技を続け、練習を重ね、何度も世界選手権へ挑戦する。

届きそうで、届かない。

それでも主人は、世界への挑戦をやめませんでした。



そして20年後、スウェーデンへ

2026年。

初めて世界選手権に出場してから、ちょうど20年。

主人は再び日本代表として、第15回世界デフゴルフ選手権の舞台に立ちました。

今回、主人が戦っていたのは個人戦だけではありません。

日本男子チームとして戦う団体戦

4日間の長い戦い。

そして大会最終日。

残り9ホール。

少しずつ、少しずつ、

「もしかしたら……」

という気持ちが現実になっていきました。

それでもゴルフは、最後の一打まで何が起こるかわかりません。

ただ祈るような気持ちで、最後まで見守りました。

そして――

日本男子チーム、優勝。

20年の先に待っていたのは、金色の瞬間でした。


《私は「妻」ではなく「理事」の席にいました》

閉会式。

日本男子チームが壇上へ上がり、金メダルを受け取ります。

本当なら、真っ先に主人のところへ行きたかった。

でも、この大会での私は主人の妻であると同時に、世界デフゴルフ連盟の理事でもありました。

私は理事のテーブルに座っていたため、日本チームの輪には入りませんでした。

理事としての立場で、感情を抑えながら見守っていました。

そして――

主人の首に金メダルが掛けられた瞬間。

涙が止まりませんでした。


20年間、主人がどんな思いで世界選手権に挑み続けてきたのか。

届かなかった大会も、悔しかった大会も、そばで見てきました。

そんな私を見た理事や仲間たちが、ハグをしてくれました。

私の気持ちに共鳴して、一緒に涙を流してくれる人もいました。

《この瞬間だけ、理事から妻へ。》

休憩時間。

私たちは会場のテントを出ました。

夕日の中で、主人と二人で記念写真を撮りました。

その瞬間だけは、

世界デフゴルフ連盟の理事でもなく、運営側の人間でもなく、

ただ、

世界一になった夫を20年間見てきた妻として。


この一枚は、私にとって特別な写真になりました。

《世界一。でも、まだ終わらない。》


20年かけて、主人は「世界一」という場所にたどり着きました。

ただし今回手にしたのは、男子団体戦の世界一です。

主人自身がずっと追い続けている夢は、まだその先にあります。

個人で、世界一になること。

2028年。

そして2031年。

主人の挑戦は続きます。



世界一になったから、終わりではありません。

この一枚に写っているたくさんの笑顔を見ていると、改めて思います。
世界の頂点へたどり着くまでには、選手だけではなく、支えてくれるたくさんの人たちの力があります。

そして主人の次の目標は、個人で世界一になること。

2028年、そして2031年へ。
今度はその挑戦を支える新しい形として、私たちは
「TEAM SODEYAMA」
をつくり始めています。

20年の先にたどり着いた世界一。
そして、ここからまた新しい物語が始まります。

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