コリバクチンと大腸がん

みなさん、こんにちは。

 

本日はコリバクチンについてのお話です。

 

なかなか耳にする機会はないかもしれません。

 

コリバクチンは大腸を傷つける毒性物質です。

 

最近の研究で、大腸菌の一種がこの物質を作り出すことがわかりました。

 

この大腸菌は、大腸内の炎症を起こしている部分に付着し、コリバクチンを分泌することで、大腸のD N Aを傷つけて大腸がんを引き起こす原因となるのです。

 

大腸がんに罹患している患者の約70%コリバクチンを作る大腸菌を持っていることが報告されています。

 

健康な状態にある大腸の中では、コリバクチンを産生する菌は定着しないで排便ととも流れていきます。

 

コリバクチン産生菌は、わかりやすく言えば、「大腸のピロリ菌」といったようなものでしょうか。

 

ただ、ピロリ菌は除菌薬がありますが、コリバクチン産生菌には除菌薬はありません。

 

この検査は少量の便で調べることができます。

 

検査の結果で陽性だった方は、大腸内にコリバクチン産生菌がいるということになり、大腸がんのリスクが高くなっている状態ということになります。

 

もちろん、下血とか、排便に異常がある方や、健診で便潜血陽性になった方は大腸内視鏡検査を受けるべきですが、

 

健康な状態で、健診での大腸内視鏡検査に抵抗感がある方は、この検査も一つの選択肢に入れても良いかもしれませんね。

 

女性の死因の第1位は大腸がんですが、早期に発見できればステージIからⅢの段階の大腸がんは5年生存率が約90%なので、早期発見、早期治療が有効ながんなのです。

 

検査の選択肢が増えている今、ご心配な方は是非こういった検査も受けられてみてはいかがでしょうか。


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