2022.08.17
長寿ホルモン・アディポネクチンを増やしましょう
みなさん、こんにちは。
本日は、アディポネクチンのお話です。
人間ドックを受けると採血で検査してくれることがあります。
アディポネクチンは「長寿ホルモン」とも呼ばれています。
善玉アディポサイトカインの1つで、長生きしている人では数値が高い傾向にあるのです。
90代の女性でこの数字が非常に高値だったケースも経験しています。
では、この物質、どこから出てくるのでしょう?
実は、内臓脂肪からなのです。
あれ?善玉なのに、内臓脂肪から出るの?
それなら、内臓脂肪は多い方が良かったの?
と思われると思います。
ところが、このアディポネクチン、内臓脂肪の増加によりその分泌が減少する特徴があるのです。
正常値は 4.0ng/mL 以上。
メタボリック症候群の方では、この数値が低い傾向があります。
アディポネクチンの働きは広範囲に渡ります。
血管修復作用
脂肪燃焼作用
血管拡張作用
インスリンの効果を高めて糖尿病を予防する効果
高血圧を予防する効果
などです。
また、肥満ではないのにこの数値が低い方がいらっしゃいます。
そういう方は遺伝要因がいわれていますので、動脈硬化のチエックは意識しておいた方が良さそうです。
アディポネクチンのサプリメントは現時点ではできていません。
アディポネクチンの分泌量を増やすためには減量するのが一番なのですが、
食事から摂取するとしたら次の食材を選ぶと良いでしょう。
魚(オメガ3脂肪酸)
食物繊維
豆腐などの大豆食品
コーヒー
ニンジン、トマト、小松菜などの緑黄色野菜
などです。
これなら、普段の食事に取り入れやすいですね。
メタボの改善とともに、長寿ホルモンを増やしましょう。