2022.08.16
脂肪酸の飽和、不飽和ってなあに?
みなさん、こんにちは。
本日は、脂肪酸のお話です。
EPA, DHAは聞いたことがありますね。
では、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸はどうでしょう。
少し聞いたことはあるかな〜、
そんなお声が聞こえてきます。
でも、何が飽和、不飽和なのでしょう。
疑問に思ったことはございますか?
ヒトはみな、「不」という言葉が入ると、なんか、不安定な気持ちになりますね。
まさに、「不」安定ですね。
では、紐解いてみましょう。
脂肪酸には骨格となる炭素(C)があります。
飽和脂肪酸は、この炭素(C)同士がすべて1重の結合(飽和結合といいます)で満たされています。
飽和結合とは、図で書くと
C―C―C―C―C―C―C
です。
この「―」を1重結合といい、別名、飽和結合と呼びます。
一方、不飽和脂肪酸は、この「―」の一部が「=」に置き換わっているのです。
C―C―C=C―C―C―C
この「=」を2重結合といい、不飽和結合、ともいうのです。
そうです。
化学式が、飽和と不飽和の名前の由来だったのです。
これが油としての安定性の差、すなわち固体か液体か、酸化しにくいか、しやすいかの差になっているのです。
不飽和結合の数が多いと「不」安定となり、酸化しやすくなるのです。
冒頭に出てきたEPAは2重結合が5個、DHAは2重結合が6個あるので不飽和脂肪酸で、2重結合の数が多いので、より酸化しやすく、熱にも弱いので保存方法や調理方法には注意が必要ということなのです。