香りを食べる通信 Vol.9 食べもののSpirit便り 🍵


 

「香りを食べる通信
〜食べもののSpirit便り〜」

今日は第9回。

 

 

今回の主役は、

日本茶です。

 

朝起きて一杯。

食事のあとに一杯。

誰かが遊びに来たら、

「お茶でもどうぞ。」

私たち日本人にとって、

お茶はあまりにも身近な存在ですよね。

 

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だからこそ、

普段はあまり意識しないかもしれません。

 

でも今日は、

お茶を「飲み物」としてではなく、

「香りをいただくもの」

として感じてみませんか?

 


お湯を注ぐ前から、香りは始まっている

 
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まず、

茶葉を手に取ってみてください。

まだお湯を注いでいないのに、

すでに香りがあります。

 

そして急須に入れ、

お湯を注ぐ。

 

すると、

湯気とともに、

茶葉とはまた違った香りが立ち上がってきます。

 

 

青々とした香り。

少し甘い香り。

香ばしさ。

 

海苔のように感じることもあります。

 

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そして、

口に含んだあと、

鼻へ抜けていく香り。

 

同じお茶なのに、

香るタイミングによって、

感じ方が変わるのです。

 

こうして考えてみると、

私たちはお茶を「飲んでいる」だけではなく、

香りも一緒に食べている。

私はそう思います。

 

 


日本茶のSpirit

今回のSpiritは、

「今を味わう」

です。

 

日本茶って、

不思議な飲み物だと思うのです。

コーヒーを片手に仕事をすることはあっても、

丁寧に淹れた日本茶をいただくときは、

ほんの一瞬、

手が止まりませんか?

 

湯呑みを持つ。

香りを感じる。

ひと口いただく。

「あぁ、おいしい。」

 

その数秒間だけは、

昨日のことでも、

明日のことでもなく、

「今」

にいる。

 

私たちは毎日、

先のことばかり考えて暮らしています。

 

次の仕事。

次の予定。

夕食は何にしよう。

あれもやらなくちゃ。

これもやらなくちゃ。

でも、

人生って本当は、

そんな「今」の積み重ねなのですよね。

 


お茶の香りは、ひとつではありません

「日本茶の香り」と一言で言っても、

実はとても奥深いもの。

 

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煎茶。

玉露。

ほうじ茶。

玄米茶。

番茶。

 

同じ茶の葉でも、

育て方や摘み方、

蒸し方、

揉み方、

焙煎などによって、

香りも味わいも変わります。

 

例えば、

ほうじ茶の香ばしい香りと、

煎茶の青々とした香り。

 

同じ「お茶」とは思えないほど違いますよね。

植物は、

育った環境や、

人の手の加え方によって、

こんなにも違う表情を見せてくれる。

これもまた、

食べもののSpiritを感じる面白さだと思います。

 

 


そして、お茶も蒸留すると……

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もちろん私は、

日本茶もATR POTで蒸留します。

「お茶は普通に淹れればいいでしょう?」

と思いますよね?

 

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でも、

蒸留すると、

いつものお茶とは違う世界が見えてきます。

 

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普段のお茶は、

茶葉に含まれるさまざまな成分を

お湯の中へ抽出して飲みます。

 

 

自分自身で摘み取った茶葉をそのまま蒸留するのも

格別です。

 

 

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一方、

キッチン蒸留では、

揮発する香りを蒸気とともに取り出します。

出来上がったATRウォーターは、

見た目は透明。

 

なのに、

香ってみると、

ちゃんとそこにお茶の気配がある。

 

色がないのに、香りがある。

 

 

この感覚が、

本当に面白いのです。

目で見ているものと、

鼻が感じているものが違う。

だからこそ、

普段どれだけ私たちが

「目から入る情報」に頼って食べているのかにも気づかされます。

 

ちなみに栄養価もないですが、カフェインフリーです。


「香りを食べる」と、いつもの食卓が変わる

私は、

キッチン蒸留を特別なものと思っておりません。

 

毎日の食卓の中で、

普通に楽しんでほしいのです。

例えば、

いつものお水に、

お茶のATRウォーターを少し。

 

デザートに。

ゼリーに。

料理の香りづけに。

「お茶を飲む」

だけではない楽しみ方が生まれます。

 

そして蒸留した茶葉も、

そこで終わりではありません。

キッチン蒸留で大切にしているのは、

一つの食材を、最後までいただくこと。

 

香りをいただく。

食材をいただく。

ストックをいただく。

 

 

 

植物が持っているものを、

できるだけ無駄にせず、

暮らしの中へ。

 

それが、

私が十数年間伝えてきた

キッチン蒸留という文化です。

 


今日の食香(しょっこう)

今日は、

お茶を飲む前に、

ほんの30秒だけ時間をください。

 

まず、

乾いた茶葉の香りを感じる。

次に、

お湯を注いだ瞬間の香りを感じる。

そして、

ひと口いただいたあと、

鼻からゆっくり息を抜いてみる。

 

 

同じお茶なのに、

3つの違う香りに出会えるかもしれません。

いつも何気なく飲んでいる一杯が、

今日は少しだけ特別になるはずです。

 


高級なお茶でなくてもいい。

特別な茶器でなくてもいい。

必要なのは、

ほんの少し、

「感じよう」とする時間です。

 

食べることも、

香ることも、

人生も、

「あとで」ではなく、

味わえるのは今だけです。

 

だから今日は、

急いで飲み干さずに、

香りを感じながら、

一杯のお茶をゆっくりいただいてみませんか?

 

 

 

日本茶のSpiritは、

「今を味わう」

忙しい一日の中に、

ほんの数分、

そんな時間を作ってみてくださいね。

 

私も作ってみたいと思っています。

 

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

 

 

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