|
皆さんは、
「香りを食べる」
そう聞くと、どんなことを思い浮かべますか?
「香りは嗅ぐものでしょう?」
そう思われる方も多いと思います。
実は私も、以前はそうでした。
アロマは香りを楽しむもの。
料理は味を楽しむもの。
別々の世界だと思っていました。
ところが、16年以上植物と向き合い、キッチン蒸留を続ける中で、その考えは大きく変わっています。
私は今、
香りも、食の一部。
そう考えています。
私は16年以上、
ほぼ毎日のように植物や果物を蒸留してきました。
レモン。桃。ローズ。ローズマリー。
グレープフルーツ。ゆず。コーヒー。スパイス。

数え切れないほどの植物や食べものと向き合ってきました。
蒸留器から立ちのぼる湯気。
部屋いっぱいに広がる香り。
そして、一滴一滴、生まれるATRウォーター。
その時間は、私にとって特別な時間です。

先日、
蒸留したレモンのATRウォーターを飲んだ方が、こんなことをおっしゃいました。
「レモンを飲んでいるというより、レモン畑の風景まで飲んでいるみたい。」
その言葉を聞いたとき、「なるほどな」と
とても嬉しくなりました。
香りは目には見えません。
でも、その香りは、
景色や季節、
思い出までも運んできてくれるのです。
でも、ここで一つ、お伝えしたいことがあります。
私がお伝えしているキッチン蒸留は、
決して「香りを取り出すこと」だけが目的ではありません。
植物が私たちに届けてくれる恵みは、一つではないからです。

私は、その恵みを大きく3つに分けて考えています。 |