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「話聞いてなかったの?」と思われがちな処理速度が低いときの勉強法

これまで3回にわたってWISCの検査項目にそって
その特徴と勉強方法をお届けしてきました。

1.ワーキングメモリ
https://home.tsuku2.jp/storeMerumagaDetail.php?scd=0000213323&ml_cd=147685

2.言語理解
https://home.tsuku2.jp/storeMerumagaDetail.php?scd=0000213323&ml_cd=147783

3.知覚推理
https://home.tsuku2.jp/storeMerumagaDetail.php?scd=0000213323&ml_cd=147901


今回は

処理速度

という項目について、その特徴と勉強方法を

お届けします。


・処理速度とは

処理速度は目や耳で情報をキャッチしインプットして、理解してからアウトプットするまでの速さのことです。

例えば学校で黒板を見たり先生から話を聞いたりしたとき、

頭の中に一時保存(ワーキングメモリ)を行ってから

理解して、

ノートに書いたりメモに取ったり、発言したり行動したりします。


この一連の動作の速さが処理速度です。


・処理速度のゆっくりさはコミュニケーションにも影響する

処理速度の速さは書く速さだけに限定されません。
それはコミュニケーションにも影響があります。

処理速度がゆっくりだと
聞いた内容をすぐに処理できません。

そのため相手の話している内容が

途中で分からなくなってしまったり、ワンテンポ遅れてしまったりします。

すると授業では一度の説明だけではわからなかったり、

普段の友達との会話でも

最後まで聞き取れずなんの話をしているのか分からなくなってしまったり、


どう答えたらいいのか分からなくなってしまうことがあるのです。


・処理速度がゆっくりだとどのような行動がみられるのか?

処理速度がゆっくりだと

・ぼんやりしているように見える
・集中力が続かない
・すぐに話が理解できない

など、こうした傾向が見られます。



処理速度も、言語理解やワーキングメモリなどと同じように他の器質が影響している可能性があります。

ただ、処理速度がゆっくりな子に

素早い判断やすぐの板書を求められるのはかなり大変かもしれません。


・処理速度をあげることはできるのか

処理速度も上がる可能性はありますが、処理がどの程度の速さなのかを判断するのは難しいことです。

また、無理に速度をあげてもかなりの負担になってしまい、

結果的に勉強嫌いを加速させることにもつながります。

フラッシュカードなどを使って速さをあげてもそれはその場だけの反応であるため

あまり効果的ではありません。

・処理速度がゆっくりな子の勉強法

一番はその速度への配慮です。
板書はあとから写せるようにしたり、自宅学習中も速さを求めるのは避けましょう。

また、一度の説明でまとめて説明されても伝わらないことがあります。

1つずつ、短文で区切って解説してあげるのが良いです。

また、説明があったあとに

例えば計算問題を実施するというときでも

実際に書き始めたり、1問にすごく時間がかかったりすることがあります。

これは中学生の方程式の問題のときに顕著にみられます。

処理量が増えるとどこから手をつけたら良いのか

混乱してしまうようなのです。

結果として順序が分からなくなり、計算に手がつかず

分からない、となってしまいます。

そのため見本に沿ってまずはしっかり

計算順序があることを確認し、
慣れてきたら新しい簡単な問題にチャレンジできるようになるのが

良いですね。

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