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ワーキングメモリが低い子の勉強はどうする〜記憶力との関係〜

こんにちは。

・ワーキングメモリとは
ワーキングメモリは
前頭前野の働きの1つで、作業や動作に必要な情報を処理する能力の1つです。
(LITALICO発達ナビ)

会話をしているときには

相手の話を聞き取り、一時的に覚えておき、整理して話をまとめて話しています。

また、

国語では
それまでに読んだ内容を覚えておき、登場人物の心情の変化や
前後の文章のつながりから読み進めるときに機能したり

算数では
解答すべき答えに向かって計算していく中で、途中式を
頭の中で計算して解答したり文章題の意図を汲み取って計算したり、

こうした場面でワーキングメモリは使われています。



・ワーキングメモリが低いとどんなことに困る?

ワーキングメモリが低い場合、下記のようなことが主にあります。

・忘れっぽくなる
・集中力がとぎれやすい
・行動の切り替えが難しい


・どうやって勉強を進めたらいい?

まず、配慮するポイントとして

集中力の途切れやすさと、忘れっぽさに注目するようにしましょう。

そしてそれぞれについて対応を検討していきます。

≪集中力の途切れやすさ≫
集中力が途切れやすいためすぐに
「疲れた」「何していいか分からない。」という状態になります。

集中力が途切れたとしてもやる気がなくなるわけではありません。

これはむしろ自己肯定感と気持ちの切り替えになるため別に考えてください。

やる気があれば一度集中力が切れても

すぐにリスタートすることができますし、

反対にやる気がなければ

すぐにリスタートできません。

集中力が続かない状態とやる気がない状態は

分けて考えることができます。


≪忘れっぽさ≫


これは怠けているように見えることもありますが、
「何してるんだっけ?」と
実際に忘れてしまっていることが多いです。

例えばこのメルマガを読んでくださっているとき、

頭の中には
・これはワーキングメモリの話題である
・ワーキングメモリとは一時保存しておける記憶のことである
・今は忘れっぽさについて書いてある

という情報が

一時的に保存されています。

だから私の書く内容が読みづらくても

かみくだいて

理解することができます。



ところがワーキングメモリの働きが弱いと

・これは何について書いているんだっけ?
・今はワーキングメモリのなんだっけ?
・忘れっぽいって、何をだっけ?


という状態になります。

結果的に
・また忘れた!
・覚えられない!
・何考えてたかも思い出せない!
・もういやだ!

というところにつながり


パニックや怒ってしまうということにつながります。

そこに

「なんでそんな簡単なことも覚えられないの?!」

と言われても

対処のしようがないのです。

昨日メルマガで
「分からない。」と素直に言えることを大切にしている理由をお伝えしましたが、

同じことはこちらでも言えます。

「分からない。」と言ってもらったほうが意思疎通ができるので教えるほうとしては助かるのです。

ですから

覚えられて当然

というのが本人にとっては一番辛いことかもしれませんね。

「覚えられない。」ということが本人にとって
自己肯定感を下げる可能性が高まるので

「部分的にでも、少量でも覚えることができている」
という点を強調して伝えてあげる必要があります。

その意味でも

できた、ここまで分かった、ここまで覚えていられた

ということを伝えるのは大切です。

家ではがみがみ言ってしまって勉強にならない
お互いに怒ってしまってどうしたらいいか困っている

ということがあればご相談ください。
https://kouyusya.com/contact/

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