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「怖がる」ということ
先日、大切な人とお別れをしました。
生前、彼女が言っていた言葉で、
とても気になっていることがあります。
皆さんへも聞いていただきたいたいと思います。
それではどうぞ。
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■怖がらなければ良かった・・・。
先日、中小企業診断士の教え子だった
ある女性が癌で亡くなってしまいました。
永年、闘っていたのですが、今年に入ってから
急に体調が悪化し、驚くほどあっという間に
逝ってしまいました。別れを惜しむ暇もなく。
その彼女が昨年、言っていた言葉が今も耳に残っています。
医者から「効く薬が無くなった。」と
遂に言われてしまったと、
私に話しに来た時のことです。
彼女が言ったのです。
「先生、私、もっとなんでもやればよかった。
なんでもかんでも考えすぎて、用心して。
結局、何もできなかった気がします。
こんなことになるなら、何も考えず、
色々なことにチャレンジすればよかった。
失敗しても、そのほうが想い出をいっぱい
残せたのに。」
頭の良い彼女でした。でもとても用心深い人でした。
そのせいか、何をやるにしても完璧だと
思えなければけっして取り組まない人でした。
依頼事があると、それを調べ尽くして、
少しでも自分に不安があることなら断ってしまう。
誰かに頼るとか助けを求めるのも苦手な人でした。
自分だけで完璧を求めようとするところがありました。
そんな様子は、私とは真逆。
私は、やりたいと思えば、無謀でもやってしまう
タイプです。そして走りながら考え、
修正していくタイプです。
だから失敗もあるし、苦労もあるけれど、
面白さも感じています。
こんな私ですから、彼女をいつも
もどかしく思っていました。
『できるのに。怖がらずに
まずはやってみればいいのに。』と。
その彼女の用心深さが治療を遅らせたことも
ありました。医者が信頼できないと
医師の指導に逡巡してしまい、立ち止まって
しまったこともありました。
■もっと怖がって欲しかった
そんな彼女の死を悼んでいた時でした。
私の住む町で騒ぎが起きました。
9歳の男の子が川に流され、見つからないと。
地上だけでなく空の上からも二日間の
大捜索が続きました。
捜索三日目でした。見えなくなった場所から
600m程下流の川底で、ようやく発見されたのです。
この知らせに街中がどれほど安堵したことでしょう。
でも本当に悲しい出来事です。
男の子3人で、遊泳禁止となっている川で遊んでいたらしいのです。
小学校から帰ると鞄を置くやいなや、飛び出して行ったそうです。
それが最後の姿だったと。
夏休みも終わり、9月にもなったのに、
あと少しで涼しくもなったのに・・・。
本当に残念です。
飛び出したその時、男の子たちに、怖いものは何も無かったのでしょう。
とにかく好奇心のほうが勝ってしまったのでしょう。
恐がり過ぎた彼女と、何も怖くなかった子供たちと。
二つの話を同じタイミングで聞いた私は、
とても複雑な気持ちになりました。
大人だって油断はあります。でも怖がり過ぎては、
人生の想い出が足りなくなる。
子供にも様々なチャレンジをしてもらいたい気持ちがあります。
でも用心だけはして欲しかった。
「行ってはいけない場所」についてもっと怖がって欲しかった。
正しく知識を付け、正しく怖がる。
でも人生のチャレンジだけは忘れたくない。
難しいですね。
でも私は、皆さんへお伝えしたいです。
前へ、新たな自分を見つけに進み続けたい。
いつ終わるわからない命だから、
夢を、未来を、描き続けるためにどんどん動いてほしいと。
今日のお話は、少し暗くなってしまいました。
でもいつかどこかで、皆さんの明るい夢について
お話を伺えると嬉しいです。
あなたのサクセスストーリーを一緒に描きましょう。
コーチングで。
それでは今日はここまで。
これからもあなたの未来を「拓く」お手伝いができれば幸いです。
今日もお読みいただきありがとうございました!
(*^^)/。・:*:・°★,。・:*:・°☆アリガトー
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