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人と違うということ
人と違うということ
若くて優秀な経営者である友人Aさんと話していた時のこと
「最近、AI関連の新しい会社を立ちあげたんですけど、これを任せている二人が、いわゆる発達障害といわれてるんですけどもう抜群ですヨ。実績がすごい」
とのこと。
よくよく聞いてみると
「めちゃくちゃ優秀なんだけどコミュニケーションが苦手で、喧嘩になっちゃって。生きづらそうだなあと思って自分のところでやってもらうことにしてみたんですけどもう二人とも本当にすごいんですよ。」
懐が深くて、経営手腕も抜群のAさんですが、一番すごいのが人をフラットに見る力と、どこをサポートするとうまくいくかと自然に考えてそれを実践できているところ。
夏目漱石の『草枕』冒頭
『智に働けば角が立つ。情に竿させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角人の世は住みにくい。』
にもあるように、この世が住みにくいのはいつの世も誰にとっても同じかもしれません。
かくいう私も、亡くなった父から生前に「お前は変人、お前は変人」と言われ続けたことを思い出します。
ずーっと『冗談』だと思っていたけれど、生きていくことが大変そうな私を心配しての親心だったのかと今頃気付きました(笑)。感謝。
違いを認め合って、弱みとされているところが強みに替えられたら少しは生きづらさが減るのかもしれません。
私たちケアマネジャーが困難事例とひとくくりにしてしまう事例も、一番の壁は違いを認められないというところが出発点で、こじれてしまったなどということは往々にしてあります。
弱みを強みとして認め、経済活動まで引き上げられるAさんのような人たちとネットワークを作り、お互いを活かしあっていければ、生きるのが楽になって自分の価値を確かめられる人が増えるんじゃないかなと思います。
そしてこれはAIにはできない仕事かもしれません。 むむ、これもできるのかしら…(こないだのニュースで精神科の医師が傾聴のスキルをAIに読ませる研究を始めたといっていました)
どんなに世の中が変わっても、誰の人生も特別であり、平凡で普通の人なんて本当はいないのかもしれません。