飼い主は①犬のリーダー②犬はパートナーによる躾方法の違い

飼い主は①犬のリーダー ②犬のパートナー ③どっちつかず
飼い主と犬の関係で①と②はどちらが良いか悪いかではなく、どっちが家族として居心地良いとか過ごしやすいのかで決められると良いと思います。夫婦関係で例えるならば亭主関白とかかあ天下みたいな感じでしょう。良くないとすればあえて③のどっちつかずになります。犬は混乱するし飼い主もしつけが良くわからなくなり迷路にはまってしまうことになりかねませんので注意が必要です。

さて今回は①と②のしつけの違いについてお話いたします。細かいテクニックはさておき、①と②はしつけに対し考え方や接し方が全く違うのでそのことをまずはご理解ください。
<飼い主は①犬のリーダーの場合>
 早速ですが、皆さんはノミとコップの話は聞いたことありませんか?ネットで調べる とすぐに出てくるので詳しくはそちらをご覧ください。ざっくりお話しすると、普通のノミはあの小さな体で1メートルとか2メートルジャンプできるそうです。そのノミを30センチくらいの蓋つきの瓶に入れ、しばらく閉じ込めておくと何回もジャンプして蓋にぶつかり、それを繰り返すことで今度は蓋を外してもノミは飛び出すことをしないそうです。このことは人間教育としてはあまりよろしくないお話として使われますが、飼い主が①犬のリーダーになる場合、何度も挑戦してくる犬の問題行動に対し、飼い主は瓶の蓋のような強い意志で一貫することは良い意味で犬にあきらめさせる有効な方法です。様々なしつけ方法はありますが、①の場合はしつけのテクニックというより飼い主の一貫した強い意志が一番の肝になります。
<飼い主は②犬のパートナーの場合>
 前述①の場合は挑戦しぶつかってくる犬の問題行動に対し、一貫して蓋になる強い意志をお伝えしましたが②はまったく異なります。②はぶつかることはせず、向かってくる犬のエネルギーを方向転換させる知恵やテクニックを飼い主が磨くことになります。例えば車屋や自転車に向かって吠える場合、①ならば注意すれば止まりますが、②の場合は車や自転車に向かう注意をそらせるために大好きなおもちゃやおやつなどのモチベーターで気を引くような方向転換を行います。このタイミングを逃さぬことや犬のモチベーターを常に用意しておくことです。また②の関係であるパートナーの命令はいざというときには効果がありません。巷でよく②の関係なのに「お座り」「お手」など命令口調で指示している飼い主さんの姿を見かけます。これは大好物のおやつは飼い主を喜ばせればGETできると犬が知っている行動であり、けして飼い主の指示に従っている訳ではないのでおやつがないとできなかったりします。ですので飼い主自身が不安な場所や犬を制御する自信がない場面は避けるようにしましょう。

さて①と②を比較するといかがだったでしょうか?ちなみに一般的なしつけ情報(雑誌やネット情報など)では①飼い主が犬のリーダーとなって行う方法が多いようです。ですので②の関係のまま真似してもうまくはいきません。また③のどっちつかずでも良い結果にはつながらないので、まずはご家族で①か②の関係性をしっかり決められて犬と暮らしていくことをお勧めします。

※動画でご覧なりたい方はこちらからお入りください。 →吠え咬むを改善する2つの選択肢1

犬の食糞行動 3つの原因と対策について 一覧 ワンコの食事 人とは違う腸の長さから考えてみませんか?