先住犬と二匹目が仲良く暮らせるためにやってあげること

  先住犬が少し大きくなり二匹目を迎えた方からよく相談があることがあります。それは先住犬が二匹目を嫌い仲良くなれないという相談です。まったりしてくると一緒に寄り添うこともあるが、たいていは二匹目が遊びを誘うように近づくが先住犬が「来るなー」と唸ってうるさがるのです。よくあるパターンは二匹の年齢差が1歳以上から意識体力がしっかりしている10歳くらいまでの先住犬にもう一匹子犬を迎えた場合です。逆に何も意識してなくてもうまくいったパターンはこんな感じです。先住犬が1歳未満でまだまだやんちゃな子であり、そこに同じような体格になる子犬を迎えた場合です。ほとんど問題なく受け入れてくれたと思います。今回は先住犬が嫌がってうまくいってない、、、このような場合でも二匹が仲良く暮らせるためにやってあげることをお伝えします。 まず最初に理解しておくことは、現状飼い主と先住犬の関係性についてです。この三つだとどうでしょう?  飼い主は①犬のリーダー ②犬のパートナー ③どっちつかず 


*飼い主と犬の関係性について詳しくはこちらのブログをご覧ください。 飼い主は①犬のリーダー②犬はパートナーによる躾方法の違い



 関係性が①でしたらあまり問題なく迎えられると思います。気を付けるとすれば二匹の体力差です。比較的元気で体力ある方に常にハンディとして運動で体力差をなくさせることです。このことは②でも③でも共通の対策になります。


 次に関係性が②の場合についてです。この場合たいてい先住犬は自分のお気に入りの場所や大好きなものへの独占意識が高く、そこにずかずかと入って来られたり奪われたりすればイラっとします。②はパートナーと思っていても、実際は犬が飼い主より上にいるつもりでいます。つまり会社で言えば社長、お城で言うなら王様女王様です。つまり新参者である二匹目にはわきまえさせる工夫が必要です。例えば二匹目はサークルの中、先住犬は今まで通り自由に歩き回り、先住犬が二匹目を誘うとするまで待ってあげます。また何をする場合でも先住犬を先に立ててあげる気遣いをもって接してあげましょう。そのうち気持ち的に優位になって落ち着いてくるでしょう。


 最後に③ですが、そもそもこの場合は先住犬のしつけでもうまくいってなかったと考えられます。飼い主は時に怒ったり、時に甘やかしたりと犬は混乱していたでしょう。ですのでまずは現状③を止め、できるだけ早めに①or②をしっかり意識して二匹と暮らすことをお勧めします。


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