しつけの悩みの原因 +「飼い主の…」 〜吠える編〜

 飼い主から相談されるお悩みで常に上位に入ってくるのは「吠える」です。それぞれ犬側の問題が主に注視されますが、実は飼い主側の何かを変えるだけで悩んでいた犬の問題行動が問題ではなくなります。同じ行動なのに不思議なのですが、実際当店に来られる飼い主さんにそのことを伝えると自然に人も犬も互いに雰囲気が変わっていくのがわかります。今回は「飼い主の…」についてお伝えします。

 「飼い主の…」とは、ずばり「飼い主の受け止め方」になります。その受け止め方についての具体例をお伝えします。

<吠えるについて>
 多くの飼い主さんは吠えることはいけないことだと思っています。確かに場面によっては吠えたら他人に迷惑をかけてしまうからでしょう。それが大きくなり犬が吠えるイコール他人への迷惑が真っ先に浮かんでしまうのです。特に他人の中でも隣近所の方への迷惑ではないでしょうか?
 そこでご面倒かもしれませんが、お隣さんへのちゃんとしたご挨拶と吠え声についてのヒアリングをすることをお勧めします。そこで正直に吠え声を嫌がっておられるならばすぐにしつけトレーニングで対処してあげねばなりません。しかしあまり気にならないというならば大きな懸念が一つ消えたことになるので落ち着いて犬が吠えることについて考えてみましょう。
 一言に犬が吠えるといっても吠えるにはいろんな意味があります。大きく分けると下記の6つが考えられます。

要求吠え→ 何かを求める自己主張。対応によってはどんどん強くなる。
分離不安吠え→ 急に離れることへの喪失ストレス。可愛いけど飼い主が行動しづらくなる。
警戒吠え→ 社会性不足による恐怖心。よく言えば優秀な番犬。
興奮吠え→ 発散不足。エネルギーの高い子は長い時間吠え続ける。
反射吠え→ 急に音が鳴ったりしてビックリする時に思わず出てしまう。
おしゃべり吠え→ 思ったことをすぐに口にしないと気が済まない。

皆さんのご愛犬はどれに当てはまりますか?おそらく一つではなくいくつか重なっている場合もあることと、これらの中で許せる吠えると許せない吠えるに分かれると思います。このことをご家族皆さんで一緒に考えてみてください。まずは許せる吠えるをご家族で共有すればきっと楽しく感じると思います。そして許せない吠えるを明確にして集中トレーニングすることをお勧めします。

※ご希望の方はオンラインでもしつけ指導を承ります。
https://ticket.tsuku2.jp/events-detail/51020222021201
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