子犬の甘噛み対策について


子犬の甘噛み対策には調べればいろんな情報が出てきます。多くは止めさせるしつけ方法なのですが、犬幸村では止めさせるのではなく、逆にたっぷり遊んであげることを推奨しています。なぜなら甘噛みと本気噛みは全く違うからです。なのに「噛む」という同じ言葉のためか恐怖心を抱いてしまう飼い主さんがけっこうおられ、当店に来られる6割以上の方のお悩みも甘噛みなのです。そもそもなぜ子犬は甘噛みするのでしょう?また甘噛みしてどうしたいと思っているのか?など、甘噛みについて少し整理してみます。

<甘噛みと本気噛みの違い>
▪甘噛みは大好きな相手と遊びたい愛情表現⇔本気噛みは恐怖心から相手を威嚇する攻撃

<子犬の甘噛みを人に例えるとどんな行動>
▪「やったーパパが帰ってきたー抱っこして~」「ママ~暇だから遊ぼうよ~」などと、じゃれて袖や服を引っ張る子供の甘えに似ている
 *幼稚園、小学校低学年の子供の感じ。犬の年齢では生後2か月から6か月くらいの短い期間。

<甘噛みで子犬が求めていること>
▪ひとり遊びが苦手なワンコは、食べる寝るトイレ以外は純粋に大好きな人とずっと遊んで発散したいのです。
 →兄弟犬がいれば互いにじゃれ合ったり噛み合ったりして遊び続ける時期。

<甘噛みする時期に学べる事>
▪甘噛みする時期は細く尖った乳歯で噛んでくるため、体毛の少ない人間にはとても痛いですが、犬は全身に毛があるので人間ほどの痛みは感じないようです。子犬の時期は本来兄弟同士で噛み合って泣かせたり泣かされたりしながら噛み加減を学んでいきます。

<現状問題点>
▪多くのご家庭では子犬の時期にたっぷり遊べない発散不足や、噛み加減を学ぶ機会のない社会性経験が不足しています。

<改善策>
▪なるべく早い時期にお近くにある犬の幼稚園で同じような年齢の子と遊ばせてもらうことをお勧めします。
▪ご自宅では遊びたがっている子犬のためにも時間をとって毎日たっぷり遊んであげましょう。
 →子犬同士の遊び方をヒントに噛んだり噛まれたりと駆け引きしながら楽しみましょう!


<派生問題>
▪通える範囲で犬の幼稚園がない。
▪噛まれるのは痛いし、噛んであげることが難しい…

<解決策>
▪お近くに幼稚園がなければご家族皆さんで協力し合い、交代で子犬になりきり毎日たっぷり遊んであげましょう!
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