江戸時代の女性を虜にしたローションレシピ

おはようございます


(一社)日本アロマ蒸留協会 代表 河内です。





生活に取り入れやすい「生活実践型役立つアロマ」「キッチンで作る香りのお水(飲用できる芳香蒸留水)」を世の中に広べるべく活動しています。


さて 前回のブログでは江戸時代の女性の間で大ヒットした


花の露と呼ばれた いばらの花を蘭引きで蒸留した芳香蒸留水


一般女性が スキンケアに用いていたというお話をしましたがその続きを ご紹介しますね。



いばらの花って?と思った方も多いのかもしれません。


いばらの花とは、ノイバラ、野ばらの花のこと、つまりバラです。




初夏、香りのある白い五弁の小花を多数咲かせます。


同じバラ科でも、華やかな薔薇と異なり、清楚で新鮮な野趣があり

当時の日本人の女性のつつましさには ぴったりだったのかもしれませんね。


いばらの花を

蘭引きで 蒸留した

花の露 という化粧水は、


江戸時代の女性を虜にしたといいます。なぜでしょうか?


この化粧水を

塗ると・・


お肌に 光沢が生まれ

香りもよく

肌のきめをととのえ

しわも 腫れ物(にきびやおでき)

までも 治ってしまう


万能化粧水だったからだといわれています。




万能化粧水!



私も、また教室にいらしてくださる

生徒さんたちも


私が考案した

手作りローション(精油入り)を使うようになってから


お肌の調子がよいと長年愛用くださっている方たちが

多数いらっしゃるのですが


その基材を

精製水から芳香蒸留水にするだけで

しっとり具合が 全く違うと

おっしゃっています。





精油の芳香蒸留水はコンビネーションで使っていく事で

これ以上ない素敵な香りを醸し出すので香りの面でもおすすめです。





江戸時代も

植物のエキスやパワーがつまった芳香蒸留水を


日々のスキンケアに用いていたのかと思うとなんだかうれしいですね。



そして江戸時代は


いばらの花が 蒸留されていたわけですが、

このいばらの花にも様々な効能があり、当時の書籍でも

紹介されています。





お写真は、


中国の本草学から伝わったものですが

その知識をもとに 貝原益軒が 書した

大和本草(やまとほんぞう)と

いう書籍。




その書籍の中にも


野バラは、蒸して露をとり切り傷の薬とする



などと記載されており、当時 芳香蒸留水が

薬として使用されていたこともうかがえます。




肌への効果の知識


そして 

一般庶民が

実際に使って体感した

肌質への効能から


花の露は、愛され

愛用されてきたのでしょう。


肌への効能もわかっているし実感があるから


手間がかかっても自らいばらをつみとり

自宅で蒸留し、手作りされていたのでしょうね。




これは世界でも同じです。


そして 美しくなる化粧水をつくりながら

香りに満たされ幸せな気持ちになっていたのではと想像できますね。


さて次回は 

江戸時代後期に

大ヒットした

化粧水について お届けします。

お楽しみに!


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