高エネルギー重曹(HEJ)の希釈割合(洗剤編)

これよく聞かれるんですよね。でも決まったものってないんですよ、残念ながら。


なので経験則でみなさん適当に導き出している感じだと思います。

一応目安みたいな感じでこちらをまずはご参照ください。



基本的な考え方としては、できるだけ汚れが落とせるギリギリまで薄める(経済的なことを考えて)って感じですよね。


原液

一般の家庭で原液を使ってお掃除しなきゃいけないような汚れってあまりないと思います。

・ベトベトの油汚れがついた換気扇

・エアコンの熱交換器部分(アルミフィン)


原液を使うときは汚れの付着エネルギーがかなり強いケースですね。その場合は、汚れの箇所に原液を塗って、しばらく放置します。そして汚れにHEJが十分浸透してから擦るという物理エネルギーをかけていきます。


ちなみにHEJだけでやると経済的に負担がかかりますから、ハウスクリーニングの現場では、より効果的に、短時間に汚れを落とすために他の洗剤と混ぜることもします。熱エネルギーをかけることもあります。



5〜10倍

キッチン周り、ちょっと強めの油汚れなんかはこれくらいでスプレーを作っておくと便利です。

料理をすると油が飛び散ります。すぐに拭けないケースもあると思います。そんな時に、超重曹のスプレーをかけておく。そうすることで、付着エネルギーが弱いうちに、超重曹が油を分解してくれます。そうすることで時間が経過した後も油が固まらず、お掃除が楽ちんになります。



10〜20倍

お風呂掃除や、トイレ掃除などはこれくらいでいいかと思います。トイレ用のスプレーには、抗菌効果のあるアロマなどを入れてもいいかと思います。

こちらも基本は同じで、汚れにスプレーしてしばらく放置し、拭き取る。そうすることで楽に汚れが落とせるし、においも除去できます。



20〜50倍

鏡、ガラス窓などはすごく薄くてもいいと思います。濃いと拭いた時に白く残りますから、濃さの目安を判断するのに白残りしないくらいがいいですね。

鏡、ガラス窓は脂や土汚れ、排気ガスなどが付いています。基本油ですよね。ですのでスプレーして、擦り、油を浮かしてからスクレーパーなどで水切りするとキレイに仕上がります。水が残ったところは乾いた雑巾で拭いて仕上げます。



化学物質の無毒化(グリーンナイズ機能)

これは普通の洗剤にはない機能で、驚きの機能です。通常の洗剤はタンパク質変成作用があり、人体にとって毒性があります。この毒性を、HEJを混ぜることで消すことができます。


例えば、食器用洗剤で手が荒れると言った場合、食器用洗剤の原液と同量のHEJを混ぜます。そして適度に水で薄めて使用することで、手が荒れないということが起きます。これは、HEJが洗剤の毒性を消すことができたということです。


これはハウスクリーニングの現場で発見された機能で、強アルカリ性の苛性ソーダ、あるいは強酸性の塩酸や硫酸などでも実験し、毒性を消している(素手で使っても手が荒れない)ことが確認されています。


しかも、混ぜた元々の液質(Ph)はほぼ変わらない。強アルカリは強アルカリのまま。強酸は強酸のままなので、お掃除の機能としても使えます。


信じられないと思いますが、これがHEJで発見されているすごい機能の一つです。

重曹勉強会をやっている理由 一覧 僕が高エネルギー重曹(HEJ)を使おうと思ったワケ