2024.06.22
夏のアトピー対策(紫外線編)
前回のブログから、これから始まる夏に向けて今からできるアトピー対策を、という事がスタートしました。
と言いながら少し間が空いちゃいましたけど…orz
という事で、今日は「紫外線対策」です。
アトピー性皮膚炎の「かゆみ」の原因を探りますと、色々とあるのですが、その中の一つに皮膚の細菌叢に行き当たります。
健全な皮膚の細菌叢は、フィルミクテスト門と呼ばれる多様性を持った細菌の系統で占められているのですが、アトピー性皮膚炎の方の細菌叢は、コリネバクテリウムボービス菌と黄色ブドウ球菌で占められるように変化してしまっています。
この黄色ブドウ球菌などが生産する毒素(デルタ毒素)は、体内でIgEを増強することがわかっていて、それがアトピー性皮膚炎の発症や悪化に繋がってしまいます。
この健全な細菌叢を悪化させる原因はいくつかあるのですが、皮膚が持つ免疫機能も大きく関わっています。
皮膚の免疫はランゲルハンス細胞が主に司っていますが、紫外線は、このランゲルハンス細胞に影響を与えることで、アトピー性皮膚炎を悪化させる大きな要因の一つとなってしまいます。
紫外線対策は、特にアトピー性皮膚炎の症状が見られる方にとっては悪化を防ぐために必須と言える対策になります。
普段から着るものを調整してお肌の露出を減らしたり、どうしても露出してしまう場合についてはUVケアをしっかり行う事が大切になります。
紫外線が強くなってくるこの時期は、毎日欠かさずUVケアを意識してくださいね。