家族システムについて

今日は少しアカデミックに、家族システムという聞きなれないお話です。


ケアマネジメントの難しさの一つに家族関係調整というのがあります。

介護が必要になったという事だけでもご本人にとってもご家族にとってもストレスのことが多いのですが、

それ以前から家族間の関係性があり、介護という新たな課題に直面して、それまでの問題が顕在化することがあります。


ちょっと堅苦しい言い方ですね。

例えば、嫁姑問題、親子の仲が悪かった、姉妹の関係性が悪かった。

などなど、本当にいろんな家族がおられます。それが、介護が生じたことで浮き彫りになってしまうということです。


正しさというのもそれぞれの尺度ですから、だれが正しいとか、関係性を修復するとかいう事でもありません。


親のいう事を聞きすぎてきた子供さんの場合、介護が必要になると、自分の人生も犠牲にして尽くすといったこともあるようです。


私たちケアマネジャーは関係性の渦中に入りながらも客観性を保ち、仕事として、ベストではなくても少なくともベターな選択肢の提供に努めます。


絵にかいたような家族など一つもなく、それぞれの家庭にそれぞれの在り方がある。

ふんわりと、寄り添っていきたいものです。

忘れられない人々VOL11 一覧 見方は360度