リアル人生会議

リアル人生会議


Aさんはご家族の希望もあって自宅での生活を頑張ってきました。

ところが、恐れていた症状が出てきました。

痰がゴロゴロ言う誤嚥の可能性。嚥下状態の悪化。がそれぞれの専門職からも家族からも指摘されるようになりました。

つまり口から食べることが段々と難しくなってきたのです。


主治医からは何年も前から『だんだんと食べられなくなってくるのでいつかは胃ろうや経管栄養も考えてくださいね』

と言われてきましたが、なかなかご家族の決断ができずに結論を先延ばしにしてきました。

ですが、いよいよ誤嚥性肺炎や窒息のリスクがたかまり、改めて主治医から説明がありました。


「それぞれの人生哲学があると思うので、必ずしも胃ろうや経管栄養がよい。

 在宅よりも施設が良い。と決められるものではありません。

 ですが、自宅で、誰もいない時に窒息したり、

 また、そういった事態を恐れて家族が夜も眠れない、と言ったような

 状況になることが、目の前に差し迫ってきたととらえてほしい。

 これは。人生会議です。

 子供さんたちの思いは勿論のこと、ご本人が自分の思いを言えるとしたら

 どんなふうに生きて、どんな風に人生の幕を引きたいと考えるか。

 よく話し合って結論を出してください。」


 これまで何年も結論を出せなかった子供さんたちが、今回ばかりはすぐに結論を出しました。

 「これまで、窒息や誤嚥と言ってもピンとこなかった。

 でも、今回ばかりはもう目の前に迫っているんだと初めて感じました。」という事でした。


 改めて、「これは人生会議です」といって丁寧な説明をしてくださった主治医に心から感謝いたします。

 私が伴走する時間もそんなに多くは残されてはいませんが、最後まで寄り添いたいと思います🥰

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