スポーツの意義と役割

スポーツの意義と役割


柔道家の山下泰弘氏の復帰会見がありました。

私は事故で頚髄損傷になられていたことを存じ上げず、最初はフェイクニュースかなと思うくらいびっくりしました。

その会見の様子がYouTubeでアップされており見入ってしまいました。


アスリートとして言わずと知れた超一流。

JOC会長など重職を歴任されたかたで『こんな人は天井なしに出世するんだなあ』と見上げていた方でした。


それが転落事故で首から下が麻痺と言うことで手術からリハビリを経て今日に至るまで2年かかったという事。

左手のみわずかに動くこと(これが動かないと横隔膜が動かないので人工呼吸器になる)で人工呼吸器をつけずに

いられることで会話ができる。

これはもう生かされた命と言わざるを得ないので『いただいた命を使ってありのままを見せていく。

大それたことはできないだろうが、障碍者スポーツの普及や大学での講義を通した教育などで貢献したいきたい』

と言われました。


車いすで、声もかすれて、時々は学生さんに鼻水を拭いてもらいながら教壇に立つ。

私にはこれまで見た山下さんのどんな姿より偉大に見えたのでした。


それは『こんな姿になって』もやる。そういったことへの同情のようなものではありません。

むしろ、肩書を超えてすごい人なんだという事がそのお話しぶりからグイグイ伝わってくる。

どんな人に学ぶより学べるのだろうと学生さんがうらやましくなります。


怪我をした時『これでプレッシャーから解放される』と感じ、『人には器がある。自分はそんな器じゃなかったんだ』と感じたそうです。

ある意味『そんな器』ではなく、私には『さらにもっと大きな器』ではなかったかと思いました。

ひとにはその人にあった試練があると言いますが、まさに・・・


記者会見で記者さんが質問の際に「山下先生」と言われていましたが、

本当に「先生」と呼ばれるにふさわしいとこころがグッとなりました🥰


スポーツの意義と役割と言ったようなテーマで話されましたが

私には 山下泰弘の意義と役割 に聞こえたのでした。

柔道家としての山下さんより車いすの山下さんが強そうに見えるって、凄くないですか?

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