母がいう事を聞いてくれません

認知症のお母さんがいう事を聞いてくれないと娘さんから悩みの電話です。


トイレに間に合わないことが増えておりリハビリパンツを勧めても履いてくれない。

なんだか食って掛かってきて喧嘩みたいになるので困っています。

と言うご相談です。

時々ありますね。


こんな時は2つの視点でお伝えします。

1つは方法論

通所に袋ごと預かってもらって入浴後にスタッフさんに促してもらいましょう。

結果うまくいって何事もなくリハビリパンツへ移行しました。


2つ目は考え方の問題として

そうなると今度は通所の職員さんのいう事は聞けても、実の娘の私のいう事は聞いてくれないってどうゆう事?

となるわけですが、その考え方の一つとして

親子の関係性と、利用者とスタッフの関係性にあると思います。


親にとって子どもは守る対象として育て上げるわけです。なので、どちらかと言うとお母さんの方が上から目線。

この関係性はどんなに年をとっても変わらないなといろんな方を見ていて思います。

あんなに小さかったあなたを一所懸命に育てた私。母としての威厳と言ったものがあるように思います。

一方、支援者は自分がなんらか衰えを感じ始めた後で始まる関係性。

ご本人はスタッフを専門職として見ているし、ある意味今の等身大の自分をさらけ出せる相手でもあります。


と言った方法論と考え方両方を伝えてみました。

そうすることでご本人はリハビリパンツを苦痛を伴わずに履けるようになり、

娘さんも新たな視点を持てたことで気持ちの面が楽になったようでした。


これは父親と息子、その他の組み合わせでも同じようなことが言えると思います。

親子って一番強い結びつきなだけに難しいところも満載なのです🥰

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