運動の瞑想効果

運動の瞑想効果


少し認知症状があって、妄想や不安感が募ってしまうAさんの言葉に『運動は身体にいいだけじゃないんだ』と気づいたことがありました。


「自宅で家事をしようとすると、何が何だか分からなくなって、毎朝のルーティンに2時間も3時間もかかってしまう。」

と悩んでいるAさんですが

「○○事業所(デイケア)に行ったときだけは本当にほっとします。なんにも他のことを考えなくていいから」と言われます。


○○でただ、言われたように体を動かすだけ・・が一番楽だと言われます。

確かに、私たちは雑念が多いですね。

過去のことや未来のこと。それもワクワクと言うよりはどんよりとした心配事を持ちがちです。

それは人間の脳の仕組み上仕方がない事かも知れません。


ただ歩く、ただ泳ぐ、ただ走るなどなど。

すると人は自身の身体に集中します。

そして、『今、ここ!!』に集中するのだと思います。

瞑想状態ですね。

ヨガなどは勿論その狙いはあるのでしょうが、デイケアもよくよく考えるとその効果もあるのではないかと思います。


通常は筋力アップ、体力アップ、持久力アップなどをうたいますが、もっと精神面の効果もうたっていいのではないかなと思いました。

一見動的な運動と静的な瞑想は正反対のようにも感じます。

ところが集中力の向上・ストレスの軽減・自己認識の向上などむしろ心への(脳への)影響が大きのだそうな・・・


Aさんとそのご主人は利用前は病気続きで

「本当にきつかった💦。二人で生活することは無理なんじゃないかと思っていました。」と振り返ります。

ところがお二人現在はとってもお元気。そんな風に不安な時期があったとは思えないほどです。


活リズムがついて、心と体が整っていくことで人はこんなにも元気になれる。

支援させていただいてうれしい瞬間です。少しでも長く続きますように🥰

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