本当の優しさとは

本当の優しさとは


いろんな方を支援していて『本当の優しさって何だろう・・・』と思う事があります。


パートナーをすっかり信用していて、家計を任せていたらとんでもないことになっていたという方が時々おられます。

年金や介護保険料など未納となってしまって、いざ介護が必要な年齢になり、働こうと思っても働けない年齢になって慌てて今後について途方に暮れる・・・。


なぜ途中で気づかなかったのか、気づいたならばその時点で方向修正できなかったのか(途中からでも払い込む、民間の保険会社の介護保険に加入するなど)

夫婦以外に家族もいるのに誰も肝心なことに触れてこなかったなどなど。


私たちのもとに介護相談という形で現れたときにはにっちもさっちもいかない状況になっているのです。


こういう事例を見ていて共通しているのが『誰も肝心なことに触れていない』という事です。

言いにくいことは言わない、あるいはオブラートに包む。

解決を先延ばしにする。

誰かのせいにしたままで解決しようとしない。

オブラートに包んでも肝心なことは伝わりません。言うべきことを言えないとはやさしさのせいなのでしょうか。


家族なのになぜ?いえいえ、家族だからなのでしょう。

家族だから、結構家族って重いテーマなんです。

最も身近で、愛しくて大事な存在。その一方でお互いに責任が伴う重たい存在でもあります。

民法上も、精神的にも。扶養義務や監督責任があったりします。


だから、解決できないのかも知れません。(くーっっ、難しか💦)


このような事例に向きあう事となった時、私たちが一番気を付けなければならないことは『私たちが裁かない事』

かも知れません。


バイスティックの7原則

①個別化②意図的な感情表現③統制された情緒的関与④受容⑤非審判的態度⑥自己決定⑦秘密保持


心に刻みます。

本当の優しさとは、いざというときに相手が困らないようにしてあげることではないかなと思いますが・・・


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