新しい流れ

新しい流れ


「訪問看護ステーションを立ち上げます!!」といって、ご挨拶に来られた事業所さんがあります。


訪問看護というと専門性がかなり高い事業所となります。

一般的には病院や医師会など医師を中心としたバックグラウンドがあって、病院と在宅をつなぐパイプ的な位置づけの建付けで展開されることが多いのです。

今回は、代表者は全く別業種で、現場は地域で一番の基幹病院で経験を積んできた看護師が中心となって運営するとの事。


『病院ではできなかった看護を提供したい。』という熱い思いがあると言います。

わかるような気がします。病院ではエビデンスがすべて。病気を治すことがご本人の要望より優先されることもあります。

医療者としては当然のことですが、ケースによっては

『もう本当に残りわずかな命となった時に水分制限をする必要があるのだろうか』

と悩んだとYouTubeにあげていた元看護師さんがいます。

病院では命や人生観などと向き合う葛藤があるのでしょう。

彼らの熱い思いは充分に伝わってきました。


『頑張ってください』とエールを送りました。


地域の現状を聞くと、彼らだけでなく、他の地域でも同じように基幹病院で経験を積んだ看護師が訪問看護ステーションを

立ち上げているという事。

他にも、理学療法士が介護保険外のサービスを展開してかなり需要があるようです。


今どきの若者が、組織を飛び出して人生にチャレンジしています。

経営というものは一筋縄ではいかないところもあるので、それなりの苦労はあるかもしれません。

ましてや命とすごく近い距離にある訪問看護。

大変だと思います。でも、やりがいはあると思います。


人手不足で閉じていく事業所が後を絶たない中で新しい潮流が広がっていることも感じます。

先を走ってきたものとして、これからの人たちにエールを送り道を開くことが役割だと感じています。

できることがあれば何なりと・・・


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