命の価値

命の価値


命の価値に何の変りもない

ということはわかっているつもりです。

でも、実際には天寿を全うして穏やかに枯れるように過ごされる方と

2号保険者(40歳~65歳)で、癌など進行性の病気で過ごされる方ではやはりどうしても接し方は変わらざるをえません。


天寿を全うされようとしている方は、ご本人も、ご家族もやはり少しづつ心の準備をされます。

ですがお若くて病気の進行がある場合はやはり、心残りやくやしさ、不安、もっと生きたかったのに・・・といった

感情がご本人もご家族も強くあるのでそこに寄り添う必要があります。


私がまだ駆け出しだった頃、再入院中のご利用者の退院支援で病院に伺ったとき、

不覚にもご本人の前で涙を流してしまったことがありました。

我慢していたのですが、ご本人様とご主人の胸の内を聞いているうちに、仕事を忘れて共感してしまったのでした。


同席していただいた当時の上司から、病室を出た瞬間に

「自分がどれだけ失礼なことをしたかわかってる?」と指摘を受けて大反省しました。


私たちがしなければならないのは、一緒に泣くことではありません。

勿論、余命は必ずしも短いとは決まっていないわけです。

治療方法も日進月歩、新しい薬で治らないとも限らない。

また、希望的観測だけでなく、『今をどう生きるか。』にフォーカスしなければ支援とは言えません。

それ以来、どんな場面でもご利用者の前では泣かないケアマネジャーに成長しました💦


耳の痛いことをズバッと言ってくれる上司でしたが、本当にたくさんのことを教えていただきました。

そして何よりはご利用者の生きる姿にたくさん教えていただいているわけです。

感謝!!

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