家の持つ力

家の持つ力


進行性難病の方のレスパイト入院後の退院前調整で病院に出かけると「この方排泄はどうされていたんですか?病院ではオムツなんですけど。情報提供書とちょっと違うんですけど。」と言われます。


確かに入所も視野に入れての調整というくらい介護は大変になってきていました。

ですが、本当になんとかゆっくり時間をかけて自分でできていました。


改めて環境の持つ力、もっと在宅側から言わせていただくと『家の持つ力』ってあるんです。

病院はとにかくベッドからの転落や転倒を防ぐために、少し危ないと判断すれば介護が付きます。

自宅では環境そのものをご本人に合わせています。移動は這って移動という事も日常であり、這っていれば転倒もありませんから。介護者はそんなに付きっ切りでなくとも暮らせるのです。


そこまで話してから病院側スタッフが思い当たったのか、「そうですね。病院ではご本人のできる力よりリスク回避が先になりますね。」と意図を組んでくれました。


奥さんが言われました。

「本人が暮らしやすいところで暮らさせてあげたい。そして自宅であればできることが普通だと私も思っていました。環境が変わればできることもできなくなるんですね。」

そしてスムーズに自宅の体制を敷くことができるようになりました。

やっぱり話さないと。文書だけでは伝わりませんね。


そしてさっそく、ご本人は張り切りました!!

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