実は私やり手だったんです

実は私やり手だったんです


Aさんがあるとき「実はね私はこれでもやり手だったんですよ。着物も家具もたくさん売りました。だから、当時は定年退職が50歳だったんですけど、70代まで会社から残ってくれと言われて働いたんですよ。大変なこともありましたけど、あの時があったから今があると思っています。」というお話を始めました。


見るからに良妻賢母って感じで、家庭を守ってきた昭和のお母さんという方に感じていたので、なんだか意外な感じがして興味津々で聞かせていただきました。


ご主人はとても良い人だったらしいのですが、

「両家の出身で、お金儲けと言ったことに疎かったので私が働いて家計を支えるほかなかったんです。

でもね、とても上品な人で言葉使いがとてもきれいで、尊敬できる人だったので自分が働けば解決するんだったらそれが嫌だったという事はありませんでしたよ。」


「商売をうまくいかせるコツのようなものはないけれど、何かをこの人に売りたいというよりも、いつの間にか仲良くなって信頼関係ができてお願いしなくても買ってもらえてましたね。」


とのこと。

ムム、ムムム。学ぶこと満載です。


モニタリングと言いますが、私はできるだけその方を語っていただこうと思っています。

その人らしさが何なのかを知る。

それがマネジメントに直結することばかりではないですが、少なくとも信頼関係はできると感じています。


そして、何より、一番輝いていたころの話をすると、人ってキラキラ輝きますね。

それを見せていただくのが楽しいんです。

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