幻のスープ麺

幻のスープ麺


最後の晩餐ではないけれど、今、何か一つだけ食べられるものがあったら何を希望しますか?

と聞かれたら、迷わず「蛇の目のスープ麺」と答えます。


蛇の目のスープ麺を世の中のどのくらいの方が知っているかというと、ほとんどの方が知らないと思います。


私の住む長崎県雲仙市小浜町にあった飲食店の名物メニューでした。

長崎と言えばチャンポンですが、チャンポンに似ていると言えば言えますが、やはり全く違うと言えば違う。


チャンポンのような面料理にトマトと牛乳と干しエビが入っている。干しエビの出汁と香ばしさがパンチが聞いていて、これがまた牛乳とよく合うんです、マイルドになる。そこにトマトの酸味が絡まって、おいしかったですー!!ほかにない概念です。


○○かった・・・そうです、蛇の目は平成26年7月に閉店しています。

理由は後継者がいなかったから・・・

元々お寿司屋さんで、握りずしは当たり前においしかった。ネタが肉厚で程よく熟成。

刺身好きからすると夢のようなお寿司でした。

握りとスープ麺のセットというのがあって、奮発する日は必ずこのセットを食べていました。


昨今、おいしいお店はたくさんあって、いつでもおいしいものは食べられます。チャンポン屋さんもたくさんあります。

でも、蛇の目のスープ麺はもう二度と食べられない、幻のグルメになってしまいました。


大将や女将さんのお人柄も隠し味だったのでしょう。

一時期後継者にはレシピと技を伝授しますよと言ったお話もあったようでした。

今なら手を挙げたかもしれませんが当時の私は自分事として考えることができませんでした。


何とかして残したかったなあ・・・

もう一度食べたい!!!

だれか、幻のスープ麺つくってくれませんかあ~!!


そういえば小浜町、おいしいお店がたくさんあるなあ。

今のうちに食べておこう!!

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