墓参り

墓参り


家族に慶事がありとてもうれしく喜んでいました。

すると、「せっかくだから墓参りでもしてご先祖様に報告したら?」と言ってくださった方がいて、

そうよね、と思って墓参りに出かけました。


実家に帰る車中で下の孫が「ひいおじいちゃん(故人)は僕のことをしっているかな?」

と聞くので、「○○ちゃんが生まれる前に亡くなったから知らないね。」と答えました。


そうするとなんと、墓前で「"初めまして"○○です。」とご挨拶しているではありませんか。

そういう事だったのね、ご先祖様に何とご挨拶するか考えていたのね。


そういえば、そのまたじいちゃんは、子供に恵まれなかった当家へ養子に出され、学業に理解のあった養父に、数年遅れで小学校に通わせてもらいとても嬉しかったというエピソードの持ち主だったことを思い出しました。

養父母に深く感謝した私のじいちゃんはその当時にしてはとても教育熱心で、9人もいた子供全員にその子の能力にあった進学をさせてあげたという事でした。

まだまだ教育格差が大きく、子供が少しでも大きくなったら働かせることだけを考えていた親が多かった時代です。

そのせいで、生活は苦しかったようですが・・・


墓参りをしたことで、いろんなエピソードが蘇りました。

そして、そんな先人のそれこそ薄紙を重ねるような正直で熱心で前向きな生き方が少しづつ次の世代で実ってきたんだなと、有難さもヒトシオ。

養子にもらわれてきた伝三郎少年(私のじいちゃん)は数世代後の子孫がこんな喜びごとを報告に来ることはもちろん、想像もしていなかったでしょう。


親のそのまた親のそのまた親のとなると、自分が直接出会えるひとは限られています。

人生長くて100年の間につないでいく人々です。

ルーツ・・・一言で言ってしまえばそれまで。

ですが脈々と受け継がれるものに守られていることを実感した日でもありました。


墓参りを進めてくださった方、ありがとうございました。



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